米国で人気の転職先企業トップ10

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リンクトインはまた、各企業での従業員の勤務期間も分析した。同社編集長のダニエル・ロスによると、ランキングトップ5社での平均勤務期間はたったの2年半だった。「人々は、今までになく転職を繰り返している。一つの会社に一定期間しかとどまらないつもりの人は、次の仕事を得るために必要な経験をさせてくれる適切な会社に入社しようとする」とロスは説明している。

ウーバーアマゾンのように、たとえ職場環境の問題が批判されてきた企業であっても、超人気企業で働けば履歴書に箔が付く。フェイスブックやアルファベット、セールスフォースのような名高い企業で働いた経験があると言えれば、面接では魅力的な人材に映るだろう。トップ企業に勤務することで、従業員は自己のブランド価値を高めることができるのだ。

有名ブランド企業間では常に従業員が循環している。そのためまずはトップ企業に入社すれば、次もトップ企業に転職できる可能性が高まる。グーグルに入社したければ、まずはフェイスブックやウォルト・ディズニー・カンパニーに入社する。そうすればあなたの評判も輝きを増し、最終的に入社を望む会社に強い印象を持ってもらえるだろう、とロスは語る。

優秀な人材が転職にますます積極的になっているのであれば、トップ企業にとって採用活動は今までにも増して複雑になる。適切な人材の確保のためには、採用ポジションに見合った人材を労働市場から探すのではなく、そうした人材がすでに他社(競合を含む)で勤務していると想定する必要がる。

顧客に対して自社ブランドを売り込むように、有名企業は採用候補者に対してもその魅力を強く訴える必要がある。「常に自らを売り込むことが必要だ」とロスは語る。

編集=遠藤宗生

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