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人間心理において、私たちが持つこうした認識の癖はバグではなく、機能の一つだ。人類は長い間、生存競争に直面し、目先の問題に全ての労力を使う必要があった。長く生き残れる見込みが薄いので、将来起こるかもしれない大惨事を心配しても仕方がなかったのだ。

それから世界は変わったが、それでもソフトウエアのアップグレードは容易ではない。目先の利益にとらわれてしまう傾向への対策が必要だ。

組織としては、利益に直接責任がない人が安全基準を設定・監視することが対策となる。個人として一番良い対策は、コスト削減のたびに「どこでリスクが高まっているか」を自身に問いかけることだ。大切なのは「リスクが高まるかどうか」ではなく、どこで高まっているかを考えることにある。

技術の発展によりこうした問題にも解決法が見つかるかもしれない。しかし、人類の心理に潜むバグの回避方法を発見しない限り、次の惨事が起きるのも時間の問題だ。

編集=遠藤宗生

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