ビジネス

2017.05.25

アップル、ノキアの紛争が終結 ヘルスケア分野で協業開始

Hadrian / shutterstock.com

アップルとノキアは特許紛争で和解に達した。今後、両社は新たな業務提携契約を結び、ヘルスケアやフィットネス事業でパートナーシップを結ぶ。詳細はアップルから5月23日、発表された。

今回の合意によりノキアはネットワーク機器やサービスをアップルに提供する。また、アップル側はノキアのデジタルヘルスケア製品(傘下のWithingsブランド)の販売を再開する。さらに両社はデジタルヘルスケア分野でのコラボレーションも進めていくという。

合意にあたりアップル側はノキアに前払い金を支払うという。契約期間は複数年とされていおり、それ以上の詳細は明かされていないが、今後のノキアの四半期決算でさらなるディテールが明かされることは確実だ。

差し当たり大きな変化と言えそうなのが、アップルストアでのノキア製品の販売再開だ。アップルは昨年12月にノキアからの特許侵害訴訟を受け、Withingsブランドの販売を停止していた。

また、両社は今後、デジタルヘルスケア分野で協業を行うとアナウンスした。協業の範囲はノキアの周辺機器にも及ぶ。アップルウォッチの今後のモデルにノキアの技術が採用される可能性も高まると見られる。

アップルは非接触・非侵襲の形で血糖値を測定する技術を研究しており、そこにノキアの技術を採用することは大きな前進につながりそうだ。

編集=上田裕資

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