「ノー」に傷つく必要はない 成功するため6つのヒント

Photo by John Lamparski / gettyimages

投資銀行家の夫が全てを賭けて、全てを失ったとき、カーラ・ロスは自分自身と幼い2人の娘のために、夫の元を離れた。離婚当時、まとまったお金は全く持っていなかった。

だが、ロスは小規模ながら自分でジュエリー作り、販売するビジネスを始めていた。その事業が何とかうまく行っていたことで、住む部屋と食べるものは何とか確保することができた。

自身のブランド「カーラ・ロス・ニューヨーク」を2003年に立ち上げた彼女は今、そのビジネスを社会的影響力のあるものに変えようとしている。ロスが運営する「アンリーシュト(Unleashed、解き放たれた、の意味)」は、米国で宝飾品を販売して得た利益により、主にアフリカとインドで女子教育と女性の雇用創出のための活動を行っている。女性たちが持続可能で自立した、そして自身の人生を変えるような仕事を得る手助けをしているのだ。

そのロスから筆者が学んだ仕事と人生に関する6つのヒントを、以下に簡単に紹介する。

1. 「拒絶」に傷つく必要はない

ロスは何かを断られても、傷つくことはない。「ノー」という言葉を個人的には受け止めないのだ。ビジネスを始めたころ、初めて有名店に自分のジュエリー・コレクションを持ち込んだところ、バイヤーに作り直してきてほしいと言われた。出直したが、二度目も「欲しいのはそれではない」との返事だった。

そこでロスは、「3度目はこの人をとりこにするものを作る」と決意。全力を尽くして新しいコレクションを作り、ようやく購入してもらうことができた。

「何であれ自分が情熱を傾けられることをしているなら私はいつでも、(相手がノーと言うなら)もっと良いものに仕上げようと思える」

2. 10個のボールで「ジャグリング」する

ロスはいつでも、10個のボールでジャグリングをしている自分を思い描いている。ボールの1つを地面に落としても、「まだ9つをうまく操っている。問題はない」と考える。常に全てがうまく行くわけではない。だが、やるべきことが複数あれば、そのうちのいずれかは、最終的に成功に終わるというのだ。

ただ、選択肢は複数が必要だ。何か一つだけに全身全霊を注ぎ、それがうまく行かなかったときには、心の底から落胆してしまう。
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編集 = 木内涼子

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