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2017.05.19

トランプ大統領とロシアが招く混乱、米市場への影響は

(Photo by Drew Angerer/Getty Images)


コモンウェルス・フィナンシャル/ ネットワーク最高運用責任者(CIO)
ファンダメンタルズは安定しており、成長が継続している。大局的に見れば、短期的な乱高下が見られたとしても、市場は今後も堅調さを維持すると考えられる。17日の株価の変動も、同日のニュースも、大局的に見れば単なるノイズだ。

LPLファイナンシャル/ チーフ資産運用ストラテジスト
大統領による混乱が市場に損害を与えているか──?答えは「イエス」だ…ただ、市場が大幅に値上がりしていたことを忘れてはならない。例えばニュースがトップ記事で「工業株30種平均の下げ幅が250ドル」と大々的に伝えても、それはわずか1.2%下げたということだ。

ただし、それは一方で同時に、トランプ大統領への信頼が失われたということかもしれない。米ドルは17日、日本円に対しても欧州の通貨に対しても下げ、金相場が高値を付けた。

それでも、市場にとってこれらはごく短期的な、反動的なものである可能性がある。必ずしも、長期的な問題ではないと考えられる。

シティグループ/ アナリスト
株式市場にとっての問題は、議会が尋問や調査、批判の応酬で明け暮れるようになれば、経済政策とそれに関する見通しがどうなるかということだ。

このところ論争を巻き起こしている問題にとそれに関する議論は、大半が政治的に大きな混乱と絡み合っている。そのため投資に関する助言にも、党派的な考えが織り交ぜられるようになっている。私たちは感情的な反応や個人的な好き嫌いを最終的な判断に持ち込まないよう、慎重になる必要がある。

編集=木内涼子

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