ビヨンセ夫妻の資産額はこのほど10億ドルを突破した。5月17日、フォーブスが発表した「アメリカで最も成功した女性(America’s Wealthiest Self-Made Women)」ランキングで35歳のビヨンセの資産額は3億5000万ドルと算定された。47歳のジェイ・Zの資産額は先週発表の「ヒップホップ長者番付」で8億1000万ドルとされており、二人の資産の合計は11億6000万ドル(約1300億円)に達したことになる。
ビヨンセはかつてフォーブスの取材に「私は絶対満足なんかしない」と応えた。「音楽業界で私よりもハードに働く人に会ったことがない」と彼女は言った。
ビヨンセとジェイ・Zは昨年の米国大統領選ではヒラリー・クリントンを支持し、11月にオハイオ州で開催されたヒラリーのイベントでもパフォーマンスを行った。政治がらみの活動は結果的に彼らの影響力を増し、富も増やす結果につながった。
近年のジェイ・Zはビヨンセと比較するとツアー活動はあまり活発に行っていない。しかし、先日ライブ・ネイションとの間に2億ドルの10年間のライブ活動契約を結んだ彼は、今夏はいくつもの巨大フェスに出演が決定済みだ。
「この先の10年も、ライブ業界を根底から変えるチャレンジを続けて行く」とジェイ・Zは先週の声明で述べた。
ビヨンセとジェイ・Zはともに音楽業界で巨額の富を築き上げ、二人の資産額にはジェイ・Zが運営するヒップホップレーベルのRoc Nationの持ち株分も含まれる。
さらに二人はストリーミングサービス企業Tidalの株式も大量に所有している。ジェイ・Zが2年前に5600万ドルで買収したTidalは昨年、スプリントから2億ドルの出資を受けたが、その際の企業価値は6億ドルと評価された。わずかな期間で10倍以上に跳ね上がったTidalの評価額の上昇が今回、二人を「10億ドルカップル」に押し上げることにつながった。
このニュースは娘のアイヴィーにとっても、生まれてくる双子たちにとっても良い報せに違いない。