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2017年1月に行われた大規模デモ「Women's March」でスピーチをするグロリア・スタイネム(Photo by Paul Morigi/WireImage)

物語は一人の少女から始まる。少女の父親は家族を連れて旅をしながら骨董品を販売していた。“9時5時”の仕事の枠外で成功を収めた父親に触発され、彼女は自由なりの人生を模索し、常に行動し、必要性ではなく生きがいに基づいてキャリアを築こうとした。ありふれた物語ではないが、これがグロリア・スタイネムの人生だ。

何十年も前の幼少期を振り返ったスタイネムは、自身の伝説的なキャリアは父親が切り開いた道のおかげだと語ることをためらわない。「父から恩恵を受けたと気付くのには、しばらくかかった。私がフリーランスのライターとなり、社会的正義を求める運動に参加し、一度も定職に就いたことがないのは、本当に父のおかげだ」と振り返る。

スタイネムは1960年代後半から政治の世界で活動を続ける世界的な作家・スピーカー・オーガナイザーであり、80代となった現在も衰えを見せない。女性起業家のためのオンラインプラットフォーム「クリエート&カルティベート(Create & Cultivate)」が今月ニューヨークで開催した会議で、長年の友人であり共著者でもあるエイミー・リチャーズと共に壇上に上がったスタイネムは、何百人もの観客が熱心に聞き入る中、駆け出しライター時代の話から、起業を目指す若い女性へのアドバイスまで、あらゆることについて語った。

起業家であることについて

スタイネムはフェミニスト・ライター・プロデューサーとして知られるが、彼女を従来の意味での起業家だと考える人は多くないかもしれない。だが彼女に言わせれば、「オーガナイザーであるということは、社会変革を目指す起業家であること」だ。

さまざまな功績を残してきたコミュニケーターであるスタイネムは、周囲の人と共に起業の道を進むことの重要性を強調した。「自分の物語や夢、起業家としての望みを多く語れば語るほど、自分は一人ではないと気付くでしょう」と言う。

トランプと現在の政治状況について

スタイネムは即座に、トランプ大統領は「大惨事であり危険だ」と批判した一方で、自分を「希望中毒」と呼び、多くの米国人が試練と感じるこの時代にも前向きな側面を見出した。トランプのおかげで人々の意識が高まり、「私たちは全てがつながっていることに気付けた」というのだ。

編集=遠藤宗生

 

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