2014年公開の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の続編となる「GOTG2」は、宇宙のはみ出し者たちの活躍を描くSFアクション。第1作と同様にジェームズ・ガンが監督を務め、クリス・プラット、ゾーイ・サルダナらが出演する。
映画情報サイト「デッドライン」によると、同作は55の市場で封切られ、米国内の初週末興行収入は1億4650万ドル(約167億円)以上、国外では5月7日までに2億8260万ドル(約322億円)の興行収入を記録した。全体の41%を3D上映収入が占めており、世界のRealDシステム(最も普及率が高い3Dシステム)における売り上げは7200万ドル(約82億円)に上る。また、全体のうち2500万ドル(約28億円)をIMAX収入が占めた。
「GOTG2」のプロモーションにあたり、配給のディズニー、制作会社のマーベル・スタジオ、ガン監督らは、準備段階から劇場公開までの一部始終をフェイスブックで発信し続けていた。ガンは4月に開催されたフェイスブックのF8開発者カンファレンスにも登場し、同社プロダクト部門のVP、フィジ・シーモと対談を敢行。フェイスブックを通してファンに恩返しすることを楽しんでいると語った。
撮影現場をFBライブで中継
ガンは「GOTG2」の撮影期間中、「フェイスブックライブ」を使って現場の様子を配信し、映画の制作過程をファンと共有。また、今月2月のスーパーボウルTV中継のCM枠で予告編が初公開された際には、ファンの質問にリアルタイムで答え、5000以上のコメントを集めた。
その他、アビー・ロード・スタジオで行われた映画音楽のレコーディングや、主要キャストが勢揃いしたコミコンでも、ファン垂涎の舞台裏風景を配信。さらに「GOTG2」のフェイスブックページとインスタグラムでも連日オフショットを投稿し、IMAXのポスターなどの初披露もフェイスブック上で行なっていた。
現在、「GOTG2」のフェイスブックページ(英語版)には、390万以上のいいね!が集まっており、同ページ上の予告編再生回数は2100万回を超える。2600万のいいね!を持つマーベル・スタジオ、5080万ものいいね!数を誇るディズニーのページも大々的に「GOTG2」を宣伝中だ。
「GOTG2」はまた、フェイスブックの「メッセンジャー」や新機能「カメラエフェクト」(フェイスブックカメラで撮影した画像にマスク、フレーム、アニメーションなどをつけられる機能)もフルに活用している。
メッセンジャーでは、ユーザーがオリジナルのサウンドトラックを作成・シェアできる機能や、映画のキャラクターが登場する16種類のスタンプを提供しているほか、ファンの質問への応対からチケット販売までを行うbotも導入。一方、カメラエフェクトでは、人気キャラクターのロケットとベビー・グルートのマスクを公開した。
監督のガンは5月8日、フェイスブックに次のメッセージを投稿した。「フェイスブックの友人の皆さん、この2年半の間、私を支えてくれて本当にありがとう。すべての応援メッセージに感謝します。私たちの作品がいかに皆さんの心に響いたかを知ることができました。3作目が完成するまでの今後3年間も、私は大好きな皆さんと一緒にここにいます」