──資金調達はどのようにして実現したのか?
「初期段階でアンドリーセン・ホロウィッツやホライゾン・ベンチャーズなどのベンチャー・キャピタルから出資を受けられたことは、幸運だった…より大規模に事業を推進する段階に達し、さらなる投資が必要となった。ソフトバンク以外にも出資を受けることについて協議していた相手はいたが、東京に行き、ソフトバンクの孫正義社長と直接会ったことで、同社からの出資を受けることに決めた」
「孫社長は私たちが持つ50年先までのビジョンを受け入れ、本当に理解してくれたと思う。私たちが取り組もうとしていることの野心的な側面、つまり“全く新しい世界をつくり出すこと”には、深く関与し、長期的に考えていくだけの価値がある。また、そうした関与や思考がなければ、私たちが目指すことは実現できない。これは技術的にも難しいことだ」
──その50年先までのビジョンとは?
「誰もがこの世界と別の(複数の)世界の間をシームレスに移動できるようにすることだ。それを実現したいのは、単なる現実逃避のためではない。私たちの生活を豊かにする新たな経験のためだ。お金を稼ぐための新しい方法、新しい経済、何十億人もの人たちによって動かされる新たな世界をつくることだ」
「新しい世界に移住することについて語る人は多いが、新しい世界はここで、私たちがつくり出せるものだと考えている」