エアセルフィーのボディはアルマイト加工されたアルミ製で、ジャイロセンサーや気圧センサー、磁気センサーを搭載。カメラは500万画素で、4GBのSDカードを内蔵。また、スマートフォンとは2.4GHz帯のWi-Fiで接続し、専用アプリで操作することができる。最大20メートルの高度を3分間飛行することができ、充電にはUSBケーブルを使用する。オプションで、スマホケースと一体型の充電パックを付けることができる。
エアセルフィーは、通常のドローンのように20分近く飛行することはできない。空中に放り出し、スマホで位置を調整して撮影をしたら、電池をほぼ使い切ってしまう。500万画素のカメラは、スマホのカメラには劣るが、高度維持機能とブレ補正機能が搭載されており、鮮明な画像を撮ることができる。しかし、ロゴの透かし(ウォーターマーク)が入ってしまうのが難点だ。エアセルフィーによると、現在カメラ性能の向上に取り組んでおり、ホリデーシーズンにアップグレード版を発売する予定だという。
飛行モードは、「セルフィーモード」、「セルフィーモーションコントロールモード」、「フライングモード」の3種類から選ぶことができる。セルフィーモードでは、ボタンを押して近距離と遠距離を選択することができる。セルフィーモーションコントロールモードでは、バーチャルなジョイスティックを使ってエアセルフィーを操作し、木や建物を避ける複雑な操作が可能だ。フライングモードでは、スマホを水平に持ってエアセルフィーの位置を調整し、そのポジションでホバリングさせることができる。
撮影した画像は、アプリからすぐにSNSでシェアできる。撮影終了後は、エアセルフィーを着陸させるか、自然に落下するのを待てばよいが、草むらや砂場に落ちると、モーターに異物が混入してしまうので注意が必要だ。
価格は約280ドル
エアセルフィーによると、製品の製造と発送に遅延が発生したが、キックスターターの予約分は順次発送を行っているという。ユーザーの評価は今のところまちまちだ。筆者としては、279.13ドルという価格に対してカメラが500万画素というのは少し物足りない印象を持った。オプションのバッテリーは91.35ドルで、エアセルフィーを20回充電でき、最長1時間の飛行が可能になる。しかし、容量がはるかに大きいiPhoneの外付けバッテリーが30ドルで手に入ることを考えると、この価格は割高だ。
課題はあるものの、これまでにはない斬新なアングルから自撮りができるエアセルフィーは、ユニークな製品だ。今後、カメラ性能が向上しバッテリーの容量が増えれば、ホリデーシーズンに向けてセルフィー好きには最高のギフトになるだろう。
情報開示:レビューの執筆に当たり筆者はエアセルフィーからプロトタイプの提供を受けた。