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2017.05.12 11:00

ヒップホップ長者番付でジェイ・Zが急伸、資産900億円を突破

2位に急浮上したジェイ・Z(Jay-Z)(Debby Wong / shutterstock.com)

2位に急浮上したジェイ・Z(Jay-Z)(Debby Wong / shutterstock.com)

ヒップホップ界から資産10億ドルを超える人物が登場するのも、時間の問題なのかもしれない──。フォーブスの「ヒップホップ界の長者番付」で首位に立ったのは、今年もディディ(Diddy)こと、ショーン・コムズ(47)だ。

しかし、今年のランキングで注目すべきは、彼の強力なライバルが急激に富を増やした点だ。昨年、資産額6億1000万ドルで3位だったジェイ・Z(47)は今回、資産8億1000万ドル(約925億円)で2位に急浮上。ディディとの差をわずか1000万ドルにまで縮めた。

ジェイ・Zの資産額の伸びは彼が運営するストリーミングサービスのTidalが、スプリントから2億ドルの出資を受けた影響だ。昨年の資金調達時にTidalの企業価値は6億ドルと評価され、彼が2年前に買収したサービスの価値は10倍以上に膨らんだ。

そして、2014年以来2位のポジションを守ってきたドクター・ドレー(52)は3位に沈んだ。ヘッドフォンのBeatsをアップルに30億ドルで売却し急浮上したドレーは、その後もロサンゼルスの不動産投資で成功し、今回の集計で資産額は7億4000万ドルと算定された。

上位の3アーティストと、それに続くメンバーの資産には大きな開きがある。4位のバードマン(48)の資産額は1億1000万ドルと算定された。バードマンはヒップホップレーベルの「キャッシュ・マネー・レコード」を運営し、所属アーティストにはドレイクやニッキー・ミナージュ、リル・ウェインらがいるが近年は経営不振説も囁かれている。

5位のドレイク(30)は昨年6000万ドルだった資産を今年、9000万ドルまで増やした。昨年のアルバム「Views」はアップルミュージックで史上初の、再生回数が10億回を超えたアルバムとしてその名を轟かせた。その後のツアーでドレイクは一晩あたり100万ドルを超える金額を稼ぎ出した。

フォーブスは今回のランキング作成にあたり、世界のビリオネアランキングの作成手順と同様の方法をとった。資産の推定にあたっては楽曲の売上高や持ち株の資産も考慮したほか、不動産価値の算定も行い、業界のアナリストや弁護士、マネージャーらへも取材を行った。下記に上位5名の資産額を掲載する。

1位:ディディ(Diddy)/8億2000万ドル
2位:ジェイ・Z(Jay-Z)/8億1000万ドル
3位:ドクター・ドレー(Dr. Dre)/7億4000万ドル
4位:バードマン(Birdman)/1億1000万ドル
5位:ドレイク(Drake)/9000万ドル

編集=上田裕資

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