職場にはびこる5つのうそ

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注意散漫な上司や信頼できない上司が、重要な事についてうそをつき、そのうそを忘れていることはよくある。

「素晴らしい仕事ぶりだ。昇給の話をしないといけないな」と言っておきながら、自分の言葉をすっかり忘れたり、それを否定したりさえする上司の下で働いたことがある人は、何人いるだろうか。

以下の5つは、ほぼ誰もが職場で聞いたことがあるうそだ。

1. 余計に働いてくれてありがとう。これはあくまで一時的で、ずっとは続かないから。

2. あなたの提案には大賛成だが、上層部が反対しているので私にはどうにもできない。

3. あなたを昇進させる計画がある。詳細はまだ言えないが、きっと満足してくれると思う。

4. (休暇などの要望を受けた返答として)あなただけに例外は認められない。会社が規則に例外を認めることはない。それは私にとっても同じことだ。

5. あなたの職は安泰だ。心配しなくていい!

上司がこのようなうそをつく理由は単純。恐怖心だ。

恐怖心に満ちた上司に、あなたの意見を上層部に伝えてほしいと頼んだ場合、上司の頭に最初に浮かぶのは「この従業員のためになぜ自分の身を危険にさらす必要があるのか」という考えだ。

こうした上司は、自分の立場が脅かされるかもしれないので、あなたの弁護はしたくない。職場での恐怖心はこのように働く。恐怖に満ちた状況下では、誰もが自分本位に行動するのだ。

例えば、週1日の在宅勤務を希望したとしよう。その要望を正当化する説得力のある理由もある。上司は「いい考えだ! 気に入った。上長の承認が必要なので、また知らせる」と言う。

だがあなたがその場を去ると、上司はあなたの在宅勤務の案を自分の上司に伝えることは恐ろしいと思い始める。もしこの案が気に入らなかったら? リスクが高すぎる──。

そして恐怖心に満ちた上司はあなたにこう言う。「副社長に却下されてしまった。まあ、努力はしてみたんだが」。上司は努力などしていない。あなたの在宅勤務案が副社長の耳に届くことはなかった。
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編集=遠藤宗生

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