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世界37カ国、700万人が愛読する経済誌の日本版

photograph by Masahiro Okamura, styling by Hiroshi Morioka

持ち物にはその人の品格が出る。良い物には理由があるのだー。

ファッションディレクターの森岡 弘とベテラン編集者の小暮昌弘が「紳士淑女が持つべきアイテムを語る連載。今回はダンヒルの”スリーピースの面白さ”について。


小暮昌弘(以下、小暮):いろいろとスーツを見られていて、最近の傾向、特徴をどのように感じていますか?

森岡 弘(以下、森岡):いちばんの傾向は「英国調」ですかね。素材にしても、デザインのディテールにしても。イタリアのスーツでも素材の選び方が完全に英国を意識しています。

小暮:ついこの間までは、スーツはカジュアル化、モード化していましたよね。

森岡:時代はカジュアル化しているのですが、二極化の意味もあってまた正統的なスーツの復活が叫ばれています。しかも数年前までは素材だけが英国調というのが主流でしたが、今回はディテールも含めて、佇まいが完全に英国調。スーツを凛々しく見せてくれる。これは時代のニーズがあるのでしょうね。仕事においては“できる”ように見せなければというのがあるんだと思います。

小暮:今回紹介するのはダンヒルのスーツです。映画『泥棒成金』や『リプリー』に登場する着こなしがテーマで、往年のスターが着たようなデザインです。このスーツも英国調。肩にしっかりとパッドが入って構築的です。本来、なで肩で、猫背気味の日本人の体型には構築的なつくりのほうが堂々と見えるものですよね。

森岡:着心地はイタリア風のもののほうが楽なんですが、佇まいとしては体型を補正するダンヒルのようなつくりのほうがいいと思います。肩パッド効果で顔も小さく見えるんですよ、意外に。

小暮:以前、ロンドンのサヴィルロウで経験を積んだ人に話を伺ったときに、イタリアは人間の体そのものを利用してカッコよく見せる。対して英国は体に頼らず男をカッコよく見せると言っていましたが(笑)。これ、しかもスリーピーススーツじゃないですか。

森岡:完全にクラシックでしょう。でもモダンな味わいもある。それも最近の英国調です。

小暮:素材の柄はいかにもブリティッシュですが、シルエットはちょっと細身。

森岡:特にパンツはね。シルエットも裾に向かって先細りのテーパードに。もちろんビジネスで通用する太さだと思います。よく言っているのですが、タイトなスーツがはやっているからといって、細ければいいというのではありません。大切なのはシャープさがあって、スマートに見えることだと思います。このスーツはまさにそんなモデルでしょうね。

文 = 小暮昌弘

 

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