理系と文系の違いは
研究大学は強さを見せ、トップ100校の70%を占めた。例えば、カリフォルニア工科大学、ジョンズ・ホプキンス大学、バージニア工科大学、ニューヨーク州立大学バッファロー校はそれぞれ19、40、80、96位に入った。また、150位までに入っている学士課程の大学の多くはSTEM教育に焦点を置いている。
これは実用性の問題が絡んでいる。「ハードサイエンス(物理・化学・生物などの自然科学)」分野の成長に伴い、今や男子学生の40%、女子学生の29%が科学や工学の学士号を取得している。増加の背景には、技術の急成長や、全業界での競争激化によるイノベーションの進行、国や州による奨励策(実績連動型の財政支援など)がある。STEMは仕事がある(そして給与も高い)分野なのだ。
一方で、ランキングの上位にはリベラルアーツ(一般教養)系大学も多く入った。リベラルアーツ系大学のトップ3校はアマースト大学(16位)、ウェルズリー大学(25位)、ウィリアムズ大学(26位)で、続いてポモナ大学(27位)、ハバフォード大学(29位)、クレアモント・マッケンナ大学(32位)が入った。
研究大学でも、学生全員が実験やコーディングをしているわけではない。ライス大学(14位)は工学と秀逸な人文科学プログラムの両方で知られる。ウィリアム・アンド・メアリー大学(35位)で最も人気のあるプログラムの30%は社会科学と文学だ。
数字で見るトップ25校
・私立16校/公立9校
・研究大学23校/リベラルアーツ大学2校
・東海岸10校/西海岸9校/南部6校
・留年せず卒業した学生の割合:91%
・学生ローン中央値:1万3380ドル(約150万円)
・卒業生の収入中央値:6万6400ドル(約748万円)
・公立大学の学費中央値:1万1990ドル(約135万円)
・私立大学の学費中央値:4万340ドル(約454万円)
ランキング入りした300校の全リストは以下のサイト(英語)でみることができる。
https://www.forbes.com/value-colleges/list/