ハリウッド女優、ゾーイ・サルダナに聞く「旅の極意」

ゾーイ・サルダナ(GettyImages)

映画「アバター」では真っ青、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」では緑色の顔で名演を披露したハリウッド女優、ゾーイ・サルダナは、オフタイムには”素顔”の旅人となる。

ロサンゼルスを拠点に、仕事ではもちろんそれ以外でも、ひとりの異邦人として異国の地を探訪している。そんなジェットセッターである彼女のライフスタイルは、大手航空会社全日空(ANA)にとってもうってつけであることから、サルダナは独自の旅の秘訣や日本のお気に入りの旅先などを同社のサイトで紹介している。

サルダナのスケジュールはぎっしり埋まっている。今シーズン最も期待の高い作品のひとつとして5月に公開される「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」では、前作に引き続き暗殺者ガモーラ役を演じているし、「アベンジャーズ」のシリーズ続編、「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー」も撮影に入った。また、サスペンスアクション「ハミングバード」では、ヒロインの女暗殺者を演じる。

そんな多忙な日々の合間を縫って、滞在中のフォーシーズンズホテルで電話取材に応じてくれた“旅の話”を紹介しよう。

─最近ご家族で東京に旅行されましたね。旅行中、特に記憶に残ったことは何ですか?

私は日本の文化が大好きです。温かく親切である一方、とても進歩的で、アバンギャルドでもあります。今回は82歳になる私の祖母と両親、夫、息子たちも一緒に連れて行くことができました。

仕事では過去に何度も日本へ行きましたが、今回はプライベートな旅です。いくつかのお寺を訪ね、京都へも足を伸ばしました。しゃぶしゃぶや焼き肉も食べました。京都では、街中を食べ歩いただけでなく、着物づくりの見学できました。たくさんのことを体験し、素晴らしい休暇になりました。「日本で新幹線に乗る」という祖母の長年の夢を叶えることもできました。

─あなたのお気に入りの旅の目的地はどこですか?

日本は間違いなくその筆頭にあげられます。以前南アフリカに行きましたが、そこも素晴らしかったです。

カリブ海に浮かぶ多くの島々も巡ったこともあります。私のルーツはカリブ海の国々にあり、かつてそこで暮らした時期もあったので、十代の頃は友人や家族と訪れています。そこに浮かぶ全島を巡ることに昔から憧れており、先祖から受け継いだものを息子たちに伝えることを、とても大切に思っています。

夫と私は、息子たちと一緒にアジアの国々をもっと頻繁に旅行したいと考えています。子どもたちには、自分たちの文化とは大きく異なる文化も教えたいと思っています。

─あなたはどんなタイプの旅行者ですか? ショッピングやビーチ、それとも冒険的なことを好むタイプですか?

訪れる国の文化について、もっと知識を深めたいと思っているので、その国の歴史をより深く理解するために博物館や美術館を訪ねます。また、料理を探求するのも好きで、未体験の料理のさまざまなフレーバーや香辛料も試します。

現地の人々と話すのも好きで、彼らがのお気に入りの場所へ連れて行ってもらうのも楽しみです。最新の流行スポットであろうと、地元の人たちが大勢集まる場所であろうと、ローカルおすすめの場所へ行くのが、一番楽しくて充実した経験だと感じます。滞在中は、自分もその土地に溶け込んで、人々の普段の生活文化を一緒に体験していると感じるのが好きです。

─機内の手荷物には何を持っていきますか?

面白い本です。取り替えて読めるものも欲しいので、一、二冊は持っていきます。読みたいと思っていた雑誌を持ち込むこともあります。自宅にいる時は母親業で忙しいので、脚本も何本か持って行きます。フライト時間は私に取って、普段なかなか取れないオフの時間なんです。

特定の分野について理解を深められる本もいいですね。最近は、もっぱら子育てに関する本が多く、現在は「It’s a Boy!」という本を読んでいます。男の子をもっとよく理解し、彼らにゆったりとした生活をさせてあげるためにはどうすれば良いかが書かれている本です。
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