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I write about media, emerging technology and social technologies.

アマゾンの新デバイス、エコールック(Courtesy of Amazon)

アマゾンが先日発表した「エコールック(Echo Look)」はカメラがユーザーの姿を撮影し、着る服のアドバイスを与えてくれる非常に画期的なデバイスだ。

この機能を使えばお洒落のセンスに自信の無いコンピューターオタクも安心、といったところだろうか。アマゾンのスマートスピーカー「エコー」の進化版として登場したエコールックの価格は200ドル。音声操作のみで写真や動画の撮影が可能という。

しかし、筆者の頭に浮かぶのがプライバシー保護の問題だ。ユーザーにこのデバイスを使用させることにより、アマゾンは特定の個人の顔や体型の情報を入手する。そこにはマシンラーニングの技術も導入され、アマゾンは理論上、個人の感情の浮き沈みや体重の増減、妊娠の兆候や性的嗜好といった様々な情報の把握が可能になる。

これは考えようによっては非常に恐ろしい。常にネットに接続された現代においては、暮らしを便利にするはずの電子機器が自らの敵になる場合もある。データが流出してしまう危険は無いのだろうか。さらに、収集されたデータが殺人や児童ポルノ所持の証拠として提出されるにケースも頻繁に起きている。

ハンズフリーのファッション・アシスタントは果たして本当に必要なものなのだろうか?

エコールックには室内の音を拾うマイクやフラッシュつきのHD画質カメラや深度センサーが搭載されている。この機能を通じてお薦めの洋服をユーザーに知らせるというが、最近は自社ブランドのファッションレーベルの立ち上げを模索中のアマゾンが、自社製の服ばかりを薦めるという事態にならないかも心配だ。

個人的には、アマゾンにはもっと大きな問題を解決してくれることを期待したい。ある統計によると、オンラインで服を買った顧客が返品する際の理由の4割は、サイズが合わないことだという。エコールックを使えばこの問題も解決できるのならば歓迎すべきことではある。

オンラインの服の購入額は年間2400億ドルに及ぶと伝えられる。今後はこのデバイスがユーザーに無料でレンタルされる未来も訪れるのかもしれない。

しかし、200ドルを払って今すぐエコールックを購入したいという人に筆者は、ベッドルームにだけは置かないことを忠告しておきたい。

編集=上田裕資

 

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