国立衛生研究所(NIH)や国立科学財団(NSF)をはじめとする科学関連の機関に大幅な予算削減の方針が示されていることは、信じ難いほどに近視眼的であり、まるで自分自身を縛り付けるようなものだ。
科学は「大国」の基本
世界の大国となり、そして大国であり続けるためには、科学を進歩させることが不可欠だ。(数多くの世界的な賞があり、毎年数多くの人たちが表彰される)エンターテインメントの世界も素晴らしいが、それは科学に取って代われるものではない(ちなみに、日本人はエンターテインメントやその他の多くの分野でも、非常に高い革新性を示している。ただ米国人よりもよく働くという固定観念的なイメージだけを信じ込んでいてはいけない)。
「米国を偉大に」したいのであれば、何が現在の米国をもたらしたのかを忘れてはならない。科学を評価し、たたえ、そして科学への投資を増やすことだ。科学に目を向けないことは、旅の途中でGPSもスマートフォンも、地図や食料、水、衣類も投げ捨ててしまうようなものなのだ。
現状や社会の改善を望むなら、米国は日本国際賞とその受賞者たちに、もっと目を向けるべきだ。どれだけ多くの日本人たちが科学を尊重し、高く評価し、同時に日常の生活を楽しんでいるか、理解すべきだ。
科学がなければ、最終的には科学の恩恵を享受することさえできなくなってしまう。科学は基本的に、私たちが日々必要としているものの全てなのだ。