反ユダヤ主義を監視する「名誉毀損防止同盟(Anti-Defamation League、ADL)」によると、今年1~3月に起きた反ユダヤ主義が理由と見られる事件の発生件数は、報告されただけで541件に上っている。
これは、2016年の同じ期間に報告された281件と比べて、86%の増加となる。
ユダヤ系米国人やユダヤ教の関連施設を狙ったこうした事件の発生件数は、2016年の一年間では合計1266件だった。そのうち30%近くが、同年11月と12月に集中して発生している。
関連があると見られる事件は全米の各地で発生しているが、昨年は特にユダヤ系の市民が多いカリフォルニア(211件)、ニューヨーク(199件)、ニュージャージー(157件)の各州などで増加が目立った。