上司を恐れる社員は、職場で本当は言いたいことがあっても、口を閉ざしてしまう。失職中に手持ちの現金が減って来月の家賃支払いが心配になると、面接でたとえその仕事についての危険な兆候を察知しても、目をつむってしまう。
恐怖を感じていると、本能の声を無視してしまう。入社すれば悲惨な経験をすることが目に見えていても、この仕事がまんざらではないふりをしてしまうのだ。
次第に、自信を持って恐怖心を克服すれば良いことが起こるということが分かってくる。自分に合わない仕事には勇気を持って「ノー」と言えば、良い仕事が舞い込んでくるだろう。「ありがたいですが、見送らせていただきます」と言うのが怖ければ怖いほど、断ったときには大きな恩恵がある。
以下に、その仕事が自分に合わないことを示す面接官の質問を10紹介する。こうした失礼で侮辱的な質問をする人の下で働くのは辛い経験になるだろう。こうした前兆を見逃すことがないように!
1. 昨年、予定になく欠勤してしまった日数の合計は?
体調不良や家族の緊急事態による欠勤を望む人などいない。予定外の欠勤をした日数など、どうでもいい情報だ。
それが候補者の適性とどう関係するのだろう? 交友関係や家族、仕事以外の責任を、従業員の人間としての最優先事項ではなく事業の妨げと捉える企業では、あなたは働きたくないはずだ。
2. 過去の上司3人は自分をどう評価していると思う?
私はこの質問が特に嫌いだ。というのも、上司が一般社員よりも優れた存在であるという、誤った前提に基づいているからだ。
過去の上司が刑務所にいる可能性だってある。なぜ元上司の意見が重要なのだろうか。
3. 受け入れられる最低給与は?
これを聞く面接官は、あなたを搾取しようと思っている人だ。そんな人には近づかないようにしよう!
4. この会社で2年は働くことを確約できる?
こんなことを聞くのは、確約がないとあなたが労働条件のせいで逃げだしてしまうのではないかと恐れている人だけだ。
5. 過去に解雇されたことはある?
過去に解雇された経験の有無など面接官には関係ない。「解雇される」ということ自体、実際には存在しない。従業員が「辞めます」と言い出す直前に上司が「お前はクビだ」と言っただけの話だ。
悲しいことに、恐怖心が強い上司の中には、自分に力があると信じたいが故に、従業員よりも先に言葉を発することに喜びを感じる人もいる。