泥沼化するウーバー「自動運転パクリ」訴訟 5月に法廷審問へ

ウーバーの自動運転車 (Photo by Justin Sullivan/Getty Images)


Waymoはレバンドウスキーが持ち出した1万4000件のドキュメントを全て返却するよう求めており、裁判所もウーバーに返却命令を出しているが、現段階ではまだ実行されていない。

「ウーバーは、裁判所の返却命令を故意に破っただけでなく、社内調査の対象からレバンドウスキーを外した。当社は、ウーバーがOtto時代を含むレバンドウスキーのメールを調査していない事実を確認した」とWaymoは述べている。

LiDARは、車の周囲360度の3Dイメージングをリアルタイムで行うレーザーセンサーシステムで、自動運転車に不可欠なテクノロジーだ。LiDARのコストは、この数年で数万ドルから数千ドルまで急激に低下しているが、大手メーカーのベロダインやQuanergyは、今後数年以内に数百ドルまでコストダウンを図りたいとしている。

レバンドウスキーは、長年に渡って自動運転技術の開発を牽引してきた業界のスターだ。彼は、国防高等研究計画局(DARPA)主催の自動運転車コンテストでスタンフォード大学のチームを支援した後、2007年にグーグルに入社した。グーグルでは、自動運転車開発プロジェクトを発足時から支え、セバスチアン・スラン(Sebastian Thrun)やクリス・アームソン(Chris Urmson)と並ぶキーパーソンだった。

レバンドウスキーは、グーグルから総額1億2000万ドル(132億円)の報酬を受け取った後、2016年1月に同社を退職し、その直後にグーグル時代の同僚であるリオール・ロン(Lior Ron)とOttoを設立した。

編集=上田裕資

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