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I write about economic and social trends in China. @johannylander

jejim / Shutterstock.com

クアルコムのビジネスモデルが危機に瀕している。世界中のスマートフォンメーカーやワイヤレス機器メーカーから、ロイヤリティを徴収する同社のビジネスは、顧客と規制当局の双方からのプレッシャーにさらされている。

株価の動きもクアルコムの苦境を裏付けている。クアルコム株は最もホットなテクノロジーセクターにありながら、ここ12ヶ月でわずか1%しか上昇していない。

長年にわたりクアルコムは2つの部門から売上をあげていた。世界中のスマートフォンメーカー向けに同社はチップの製造及び販売を行い、他のチップメーカーにライセンシングを行うことでも利益をあげてきた。そしてクアルコムはテクノロジー業界で完璧な集金システムを構築してきた。

さらにクアルコムはこの分野で価格の決定者というポジションを得てきた。アップルやサムスンに対してもその優位性を行使した結果、過去20年にわたりクアルコム株は上昇を続けてきた。

そして今、クアルコムの地位はリスクにさらされている。今年1月、アップルは「クアルコムは彼らの技術と関係の無いテクノロジーからロイヤリティを徴収している」とクアルコムを提訴した。クアルコムはこれを否定したが、両社のバトルは今も続いている。

そして、新たな問題が海外の規制当局から持ち上がった。世界最大の市場である中国で、クアルコムは2つの問題に直面している。その一つは中国政府との関係だ。中国の国家発展改革委員会(NDRC)はクアルコムが2014年以来、同国の独占禁止法に抵触しているとの調査結果を発表した。

さらに、2015年の決算報告でクアルコムが述べていた中国での特許問題の解決に向けた交渉も暗礁に乗り上げている。

NDRCからの訴えに関しては、2015年2月にクアルコムは罰金9億7500万ドルを支払い、特許料の徴収構造を変えることで中国でのポジションを守った形だった。

しかし、第二の問題はまだ解決していない。クアルコムは政府に罰金を支払ったが、同社の中国でのライセンス事業の先行きは依然として不透明なままだ。そして、アップルがクアルコムを提訴したことで状況はさらに悪化が予想される。

クアルコムは今年の第2四半期決算で、1株利益は市場予想を上回った。しかし、市場の予測を上回る売上を報告した。しかし、ライセンス収入の落ち込みで売上高は10%減の50億1600万ドル(約5500億円)となった。

編集=上田裕資

 

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