そんな中、次期iPhoneに関し非常に残念なニュースをブルームバーグが伝えた。Mark Gurman記者はOLEDディスプレイの採用や、大型曲面ディスプレイの投入、全面ガラス筐体、ホームボタンの廃止にふれている。しかし、もう一つ残念なニュースがある。
Gurmanによるとアップルの当初の計画の、タッチID指紋センサーのメインディスプレイへの統合は、技術的困難に直面しており「この機能が最終的な製品に投入されるかどうかは不明だ」というのだ。
これは筆者が以前にその可能性にふれた、アップルの冴えない代替案を裏付ける。それは「指紋センサーを端末の後ろ側に設置する」というプランだ。サムスンは最新モデルのGalaxy S8で同じことをやっているが、出来ることならばそんなバカげた真似はやめてもらいたい。
Gurmanはさらに“部品の調達上の問題”で次期iPhoneの発表が遅ければ11月にずれ込み、製造の遅れにより発売がクリスマスになる可能性を指摘している。アップルが本当にこの動きに出るのかは不明だが、第4四半期はアップルにとって最も利益を伸ばせる時期であることは確かだ。
iPhoneの10周年にあたる今年、真に革新的なアップグレードを製品に投入せねばならないという巨大なプレッシャーがアップルにはかかっている。2015年、2016年のゆるやかなアップグレードからもアップルは巨額の利益をあげてきた。
しかし、アップルファンの間ではもう我慢の限界だという気持ちが高まっている。特にGalaxy S8やグーグルのPixel 2が高く評価された今となっては、アップルにはぜひ、端末の裏側なんかではなく「真正面から」イノベーションをリードしてもらいたいものだ。