ハーバードが1300億円で1位、寄付額が多い米大学ランキング

寄付額が多い米大学ランキング、上位4校

2016年、アメリカの大学への寄付額が記録的な410億ドルに達した。教育支援協議会(CAE)の調べによると、総寄付額は前年比1.7%の微増にとどまったものの、企業や財団からの寄付が増え、全体の46.5%を占めるまでになっている。これには現金のほか、アート作品や株式、不動産なども含まれる。

首位は、11億9000万ドルの寄付を集めたハーバード大学。同大学は寄付活動「ハーバード・キャンペーン」を展開し、カリキュラムや施設を改善するために目標額65億ドルを募っている。
 
もっとも、上位1%の大学が寄付総額の27.1%を得たこともわかっている。寄付の面でも、大学格差が広がっているようだ。

1位 ハーバード大学 11億9000万ドル
1636年創立の名門。21世紀型の教育と研究を確立するべく、65億ドルを目標に「ハーバード・キャンペーン」を通じて寄付金を募っている。

2位 スタンフォード大学 9億5000万ドル
シリコンバレーの中心でIT業界に人材を供給し続ける私大。寄付金は9億ドルを超え、予算12億2000万ドルに上る約5500の研究を委託されている。

3位 南カリフォルニア大学 6億7000万ドル
ロサンゼルスの名門私大。2011年に発表した目標額60億ドルの寄付キャンペーンも17カ月前倒しで達成した上、5年伸ばすことを決めている。

4位 ジョンズ・ホプキンズ大学 6億6000万ドル
名門医学部を抱える、米中西部メリーランド州の私立大学。昨秋にはニューヨークの元市長、マイケル・ブルームバーグが3億ドル寄付して話題に。

5位 カリフォルニア大学サンフランシスコ校 6億ドル
サンフランシスコ市内にあるカリフォルニアの州立大学。1月には、慈善団体ヘレン・ディラー・ファミリー財団から10億ドルの寄付を受けている。

6位 コーネル大学 5億9000万ドル
建築や産業デザインで世界レベルにある名門。起業家を数多く輩出しており、2012年にはIT系大学院の「コーネル・テック」を設立している。

7位 コロンビア大学 5億8000万ドル
政治学や経済学、コンピュータ科学に力を入れているニューヨークの私大。近年は、国際化に積極的で、インドや中国にも研究拠点を設けている。

8位 ペンシルベニア大学 5億4000万ドル
医学や経済学といった実学に重きを置き、イーロン・マスクやトリー・バーチなど卒業生も豪華。やはり卒業生のトランプ大統領も大口寄付者。

8位 ワシントン大学 5億4000万ドル
シアトルの名門州立大学。コンピュータ科学・エンジニアリング棟の建設費を近隣企業のマイクロソフトやアマゾン、グーグルなどが拠出している。

10位 イェール大学 5億2000万ドル
歴代アメリカ大統領を5人も輩出するなど、卒業生の社会的地位が高いことで知られている。現在はキャンパスの拡充を目的に寄付金を募っている。

編集=Forbes JAPAN編集部

この記事は 「Forbes JAPAN No.34 2017年5月号(2017/03/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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