4. 質問する
搭乗口に到着したらまず係員に話しかけ、航空会社が予約取り消しの志願者を募っていないか聞く。その際、予約取り消しには補償金が満足できる額だった場合にのみ応じると伝える。
5. 係員のそばで待機する
志願者を募るアナウンスを聞き逃さないよう、また係員が高額の補償金を提示したときに誰よりも先に志願できるようにしておく。
6. 安易に志願しない
私たちが乗るはずだった便を予約していたある男性は、まだ確信が持てないうちに、予約取り消しに応じてもいいかもしれないと伝えた。係員はその言葉を志願と受け取り、彼の席を取り消した。男性は気が変わり後悔したものの、後の祭りだった。
また家族で志願した場合、航空会社の必要な席数が家族分よりも少なければ、家族が別々のフライトに分散してしまう可能性がある。一度志願してしまえば、航空会社は予約を取り消すことができるので、パートナーや子どもと離れ離れになってしまいかねない。
7. 欲張らない
私たちが利用したデルタ航空のように、予約取り消しの志願者を競り形式で選ぶ航空会社もある。この場合は提示額が低い志願者が選ばれる。
8. 補償金の形態に注意する
補償金の形態は、航空便の予約に仕えるクーポンや現金、ギフトカードなど、会社によって異なるため、何が最も都合がいいかを考える。クーポンの中には1年で有効期限が切れるものもあるし、ギフトカードの中にはそれよりも短い期限のものがある。可能であれば現金がベストだ。
9. 荷物を預け入れない
私は予約を取り消したが、スーツケースだけが本来の行先のフロリダ州に送られてしまった。他にも同じ目に遭った家族がいて、冷凍食品が詰まった荷物が自分よりも先に出発してしまったという。(ただ、5000ドル(約54万5千円)を超える補償金が支払われたことを考えれば食品がダメになっても大したことはないとも言っていた)
デルタ航空からはスーツケースを送り返すと言われているので、安心している。ここで得た教訓は、荷物は機内に持ち込むこと。ルート変更や欠航にも柔軟に対応できる。
10. 親切心が何よりも大事
カウンター付近で2日間にわたり何時間も待ち続けたことで、私はある傾向に気づいた。泣こうがわめこうが、いいことは起きない。だが他人に親切にすれば、いいことがある。
ゲートの係員が休憩もなく働きづめだと聞いた夫は、数人に昼食を買ってあげた。ある係員は応援のため午前3時に呼び出され、水もあまり飲めていないと話したので、私は水を買ってあげた。こうした従業員たちは私たちを最大限にサポートしてくれた。善い行いは報われるということだ。