初出社から30日以内にやるべき4つのこと

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新しい職場での最初の数週間はある意味で楽だが、別の意味では大変だ。たいていの場合、最初から大量の仕事を任されるほどの知識はない。だが一方で周囲の期待の目が気になり、良い印象を与えようと奮闘するあまり精神的に疲れてしまう。

良いスタートを切るにはどうしたらよいのか。キャリア情報サイトのグラスドア(Glassdoor)とキャリアコーチのジェン・デウォールが、初出社から30日以内にやるべき4つのことをまとめている。さらに私も、マーケティングコンサルティング会社での人材管理をしていた前職の経験に基づくアドバイスを追加した。

質問をたくさんする

質問を多くすると、仕事を早く学べるだけでなく、知的探究心とやる気を見せることができる。上司にとっては、新入社員から幹部までどの階級の社員であっても、そのような姿勢を見ると嬉しくなるものだ。

米テレビ局QVCのマイク・ジョージCEOは最近、知的探究心は幹部を採用する際に最も重視する基準の一つだと私に語った。ジョージは前職のデルCMO(最高マーケティング責任者)時代、創設者マイケル・デルの知的探究心を尊敬していた。「日々何か新しいことを学ぶマイケルの絶対的な好奇心には感服した。素晴らしい精神なので私も見習ってQVCで実践している」と語る。

上司にしょっちゅう質問をすると迷惑なのではないかと心配なら、頭に浮かんだ質問を書き留めておき、まとめて聞ける時間を定期的に作ってもらおう。ただし、キャリアコーチのデウォールは、本当に知りたい質問だけをするよう注意を促している。「決まりごとの裏にある経緯をよく知らずに、自分にはより良い解決策があることを示すために質問をしないこと」

自分の役割を明確にする

単純なことに思えるが、上司と部下で期待値が一致していないことがよくある。認識のずれは業績評価の際に残念で予想外な事態につながる。自分に期待されていることは何なのか、上司に率直に聞こう。その際、大きな視点からの質問と、より細かな点についての質問を組み合わせるとよい。

例えば、その年のチームの目標は何かという質問に加え、それに対して自分はチームにどう貢献できるか聞こう。上司がその日や週に自分に期待すること、課題をいつまでに終わらせてほしいかを尋ねよう。こうすることで「自分の不完全さを見せ、相手の共感と、競争ではないパートナー関係の構築につなげられる」とデウォールは言う。

同僚と1対1で話す機会を作る

チーム内外の同僚と知り合うことは非常に貴重だ。仕事ぶりが尊敬できる同僚、昇進が早い同僚や、自分の興味がある他部署で働く同僚を、お茶に誘って、日々の仕事、会社について好きな点、嫌いな点を聞き、全般的なアドバイスをもらおう。そうすることで会社でのやり方をずっと早く習得できるし、重要な関係を築くこともできる。

社風を拒絶しない

「服装、出退勤の時刻、インターネットと音楽の使用ルールに気を付けよう」とデウォールは言う。会議中に別のことを並行している人が誰もいない場合は、自分もしないこと。上司に行動規範とその理由について尋ねよう。

ただし、自分の中の個性とルールには忠実でいるように心がけ、もし社風の根本的な部分が自分の価値観と反する場合は、転職するべき。社風を変えようとするなら、まず会社に大きく貢献してからがよい。

編集=遠藤宗生

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