フェイスブックは企業らにまず無料版を試してもらい、有料版に移行することを狙っている。Workplaceの機能はフェイスブックと類似しており、企業内でプロフィールやニュースフィード、グループ、ライブ動画やメッセージなどが共有できるほか、他社ともシームレスにつながれる。Workplaceの有料版は、すでに数千人のユーザーが利用しているという。
Workplaceの利用料は最初の1000名までは一名につき月額3ドル。1000名から1万名までは月額2ドル。1万名以上には月額1ドルが適用される。ファイルや画像、動画のストレージは無制限で利用可能となっている。
米国勢調査局の最新データでは、2014年時点でアメリカの従業員1万人以上の企業はおよそ994社だったが、従業員1000人以下の企業は5800万社以上に上った。また、平均従業員数は大企業で3万4464人、中企業で2608人、小企業で11人だった。
Workplaceの潜在的な市場規模はアメリカで年間34億ドルと推定できる。Slackの場合は全ユーザーのおよそ3割が有料版使用しているが、同様の比率をWorkplaceに当てはめるとターゲットとなる市場規模は年間10億ドル(約1090億円)と試算できる。
フェイスブックのWorkplaceがどれだけシェアを伸ばせるかは注目に値する。Slackの売上は年間1億ドル以上で、有料会員数は100万人以上とされている。