会話を自動化する「ボット」専用マーケットプレイスが開設

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ボットの作成プラットフォームの「Motion.ai」が、企業や個人がボットを公開できるマーケットプレイス「ボットストア」を開設した。顧客の求めに応じカスタマイズしたボットを提供することも可能だ。

ボットはチャットボットとも呼ばれ、ユーザーとボットが自動的に会話するように設計されたプログラムのこと。昨年からフェイスブックやLINE、マイクロソフトらが相次いで無償の開発ツールの公開を開始していた。

レストラン向けのボットの場合、フェイスブックメッセンジャーやウェブのチャット、さらには旧式の携帯のSMS経由でも顧客にメニューを見せたり営業時間を教えたり、予約を受けることができる。

またボットは「どんなメニューがあるの?」「開店は何時から?」といったシンプルな質問に答えることも可能だ。

メッセージアプリの人気の高まりの中でボットは急速に普及しつつある。フェイスブックメッセンジャーやKik、ワッツアップ、LINEといった人気アプリ上で利用されるケースが増えている。

中国のWeChatやフェイスブックらは今後、ボットが顧客とビジネスをつなぐカギになると見ており、そこからの収益を見込んでいる。そんな中、Gushupや API.ai、Reply.ai、Meya.aiといった様々なプラットフォームが現れた。

ボットの開発者の中には自然言語処理や感情分析等の洗練された人工知能(AI)を組み込もうとする者もいるが、単なる質問リストに過ぎない単純なボットもある。

Motion.aiはこの分野の成長を見込み、従来のアプリストア的なボットストアを開設した。既に掲載されているボットには、アンケート調査用のボットやスケジュール管理用のもの、ミュージシャンがファンと交流するためのボットや列車の運行情報を知らせるものもある。各ボットはウェブやフェイスブックメッセンジャー、Slack等の複数のプラットフォームに対応している。

自社のボットを作成しボットストアのディレクトリに掲載している企業名としては、韓国の起亜自動車やUPS、ワシントン・ポストやバーガーキング、ユニクロやナイキといった名前があげられる。

編集=上田裕資

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