クラウド管理サービス「Okta」が上場 時価総額は2200億円を突破

Credit: Okta


Oktaの投資家は、IPO時期の遅れをカバーするに十分なリターンを得た。同社の時価総額は20億ドル(約2200億円)に達し、直近の資金調達ラウンドにおける評価額からほぼ倍増している。

Oktaの株主には、アンドリーセン・ホロウィッツや、グレイロック・パートナーズ、コースラ・ベンチャーズ、セコイア・キャピタル、Floodgateなどが名を連ねる。これらのベンチャーキャピタルは、Oktaが2009年に設立されて以来、繰り返し同社に投資を行っている。

Oktaによると、アドビシステムズやリンクトイン、MGMリゾーツ、20世紀フォックスなど2900社が同社のサービスを使用しており、ユーザー数は4000万人を超えるという。McKinnonは、セールスフォース出身で、マーク・ベニオフの最側近の一人だった。彼は、セールスフォースのトップエンジニアを引き連れて退職し、Frederic Kerrestと共にOktaを創業した。(McKinnonは、ベニオフに最初の外部投資家として出資を依頼したが拒否されている)

これからIPOを目指すソフトウェア企業に向けて、McKinnonは次のようにアドバイスする。

「最も重要なことは、タームシートに不利な条項を含めないことだ。トップクラスのベンチャーキャピタルに出資をしてもらう場合、自らを縛り付けるような条件を含めないためには、希望よりも低い評価を受け入れることも必要だ。我々は、そうすることで後の資金調達やIPO価格の決定で柔軟性を保つことができた」

McKinnonはまた、より成熟した企業がIPOの準備に入る場合は、なるべくシンプルに考えることが大切だと説く。

「多くの企業がIPOのプロセスを複雑に考えすぎるが、重要なのは基本的なことに集中することだ」と彼は話す。

編集=上田裕資

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