VPNへの関心、米国で急上昇 プライバシー保護撤廃で不安拡大

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VPN選びには、IT情報サイト「トレントフリーク(TorrentFreak)」が毎年まとめているサービス比較記事を参照すると良い。その際には、データの暗号化だけでなく、データ記録の不保持によってユーザーを保護するサービスを選ぶべきだ。つまり、データ保持が義務化されていない国、あるいは明白にそれに反するビジネス文化を持つ国を拠点としているサービス提供業者を選ぶ必要がある。

また、P2Pネットワークを通じたファイル共有などの活動を守ったり匿名性を確保したりすることが可能なため、VPNは大抵の場合、無料版よりも有料版の方が好ましい。VPN管理にはコストがかかり、十分な通信の反応速度を提供するため一定数の国でノード(中継点)を維持する必要がある他、セキュリティー面などでの対策が必要となる。また、犯罪とみなされる行為を許しそうなサービスは当局の調査が入る可能性があり、お勧めしない。

VPNは今後、ネット利用においてますます必要なツールとなる。利用がまだの場合は、選択肢探しから始めよう。多くのVPNは1年超の長期契約になっているので、業績や利用者評価が良好でサービス提供開始から時間が経っているような信頼できる企業を選ぶといい。

インターネットは現在、通信データの大部分が永続的に暗号化されて行き交うモデルへと進化しつつある。そのうち、データを保護せずにインターネットを使うのは、自分の身を守る方法を知らない人だけになるだろう。そうした人々は、さまざまな不正行為の犠牲となる可能性が高く、最も犯罪に巻き込まれやすい層かもしれない。あなたは、そんな層の一員になりたいだろうか?

編集=遠藤宗生

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