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早期の介入が重要

論文の主著者であるC・ネイル・エパーソン教授は、「人生の早い時期に受けたストレスは、炎症マーカーの増加と閉経周辺期のストレス要因に対する不健全なホルモン応答性と関連している」と指摘する。

「サイトカインのような炎症誘発性の物質は代謝異常、心血管疾患、うつ病、認知的加齢の問題と関連している。子ども時代に経験した困難な状況が閉経周辺期のうつ病の発症につながるリスク因子であること分かった今、そうした経験がいかに私たちの心身に根付き、いかに閉経周辺期の女性の精神的健康に持続的な影響をもたらすのかを明らかにすることが重要だ」

早い時期に受けるストレスと閉経周辺期のうつ病との関連を断ち切るためにできることのうちカギとなるのは恐らく、子どものころの問題にできる限り早期に対応し、治療することだろう。

前臨床研究や脳画像の研究などから、脳が人生の初期に受けるストレスによって変化することが分かっている。さらに、困難な状況に置かれたときに起きる脳とその発達過程の変化に加え、そうした状況が行動や人生における選択に関わるリスクを増し、健康の面で最適とは言えない生活につながることが分かっている。

エパーソン教授によれば、瞑想、投薬治療、心理療法、運動、健康的な食事は全て精神的な面で効果があるほか、ストレスや炎症反応を制御してくれる。トラウマについては、やはり治療の開始が早ければ早いほど、効果が大きいという。

編集 = 木内涼子

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