中でも通常価格が約200ドルのボヤージュが約150ドルで提供されるのは魅力的だ。キンドルの中では基本モデルの約4倍の価格の、定価約290ドルの「オアシス」が最上位機種として知られるが、筆者個人としてもボヤージュはこれまで試した中で最高の電子書籍リーダーと思える。2014年に発売されたボヤージュは文字が読みやすいガラス製スクリーンを搭載し、圧力センサーを用いた革新的なページめくりボタンを採用。明るさの自動調整機能も装備されている。
今回のセールでは特製のorigamiカバーも選択可能で、スタンドに立てた状態ではハンズフリーでの操作も可能になる。
アマゾンは昨年4月にオアシスシリーズの販売を開始したが、それよりも古いモデルを今回、大幅なディスカウント価格での提供に踏み切ったようだ。この動きから、今後アマゾンがキンドル製品を大幅に刷新することも予想できる。LEDライトが基本モデルに投入されることもあり得るかもしれない。
しかし、アマゾンは何故ボヤージュをここまでの大幅な値下げに踏み切ったのだろうか。これはアマゾンが今後、キンドルのハイエンドモデルを刷新する動きを示唆しているのかもしれない。また、最上位機種のオアシスの価格を引き下げることもあり得るだろう。それにより現在、ボヤージュを選んでいるハイエンド好みのキンドルユーザーが、オアシスを選ぶケースも増えるだろう。その前にアマゾンはボヤージュの在庫を一掃してしまいたいのかもしれない。
電子書籍をハイクオリティなデバイスで楽しみたい人には、ボヤージュが150ドルで買える今回のセールは絶好の機会と言える。しかし、もう少し待てばキンドルの新機種が発表される可能性も大いにありそうだ。