まず言えるのはハードウェア性能の高さだ。Galaxy S8は12メガピクセルのセンサーを搭載し、レンズの明るさはf/1.7。これはf/2.0のPixelのレンズよりも明るい。小さな数字の開きのようにも思えるが、その差は歴然としている。明るいレンズは画像のノイズを減らし、よりシャープでクリーンな画像の撮影が可能だ。
サムスンはまた画像のソフトウェア処理においてもPixelに迫るテクノロジーを投入した。今回のS8 とS8+は1回のシャッターボタンで3枚の画像を撮影し、光量が少ない状況下でもノイズを抑えた撮影が可能だ。グーグルのPixelも一回のシャッターで複数の画像を撮影し、ソフトウェア処理により最高の一枚を選び出す機能を備えていたが、サムスンも同様なテクノロジーを投入した。
つまり、今回のサムスンのカメラはPixelよりも明るいレンズを搭載し、そこにPixelと同様のソフトウェア処理を加えたものだ。その本当の実力は、実際のサンプル画像を確認するまで分からないが、サムスンはスマートフォンのカメラに、少なくともスペック上では最高レベルのテクノロジーを投入したと言える。
サムスンはここ最近カメラ性能を大幅に向上させており、そのクオリティはライバルのアップルに迫るレベルに達している。