常に完璧を求める
仕事には100%で臨むべきときと、75%で十分なときがあるが、優秀な人にはこれが通用しない。学生時代、最高で10点しか得られない課題に50点の課題と同じ労力を注いできた人は、社会人になってもその考え方を続ける傾向にある。
同僚が2~3秒しか見ないメール文の形容詞一つの選択に頭を悩ませる。会社での心配事を家に持ち帰り、日曜の朝5時45分に目が覚め、月曜にCEOが行う10分間のプレゼン内容が頭を離れない──。
「あなたの最大の弱みは何ですか」という質問に対し、優秀な人は「完璧主義であること」と答えがちだが、時には仕事に中程度の努力で臨み、次の仕事のエネルギーを蓄えることや自身の健全を保つ方がよい。全てに全力を尽くしていては燃え尽きてしまう。
自分が本当に求めているものが分からない
博識であることと、ある一つのことに情熱を注ぐことは両立できない。
賢く気力にあふれた人は、さまざまな場所で成功できる。臨機応変にその場に適応できる能力は求人市場で役立ち、新たなポジションでの習得速度も速いが、マイナス面もある。
何でもそつなくこなせると、真に自分が好きなことが見つかりにくい。多才なことが欠点になり得るのだ。
大した努力もせずに賞賛されると、その分野でもっとうまくなるためにスキルを磨こうとする原動力が、成功するために苦労をしてきた人ほどは得られない。ある日突然、強い達成感を感じる一方で、それに負けない位の強い目的喪失感に襲われる可能性が高い。