「この調査では多くのステレオタイプ(既成概念)が実証された。イタリアはデザイン分野のイメージで1位だった。もちろんその理由は、イタリアで前世紀の初頭にまでさかのぼる長いデザインの歴史や、自動車からキッチン用品にいたるまでの著名デザイン会社にはイタリア企業が多いことにある」
「それからスイスは高級品分野で第1位を獲得した。スイスの高級腕時計の評判は世界共通だから当然のこと」
昨年12月から今年1月にかけ実施された調査の質問には、ここ1年で各国に対する認識がどう変化したか測るものもあった。
イメージが大幅に下がった国はイラン、トルコ、ロシア、ウクライナ、米国などで、「こうした国の大半が、国内外で一定の政治的な緊張状態にあると私たちが感じる国だ」とルーゼは指摘している。逆に過去1年間で印象が改善した国はカナダやオランダ、日本、オーストラリア、ドイツなど、より安定した国だった。
日本はフランス、米国と並ぶ総合8位タイで、国別評価ではロシア、エジプト、ベトナム、マレーシア、シンガポール、エクアドル、そして自国内の計7か国で首位に立った。一方「メード・イン・USA」のブランドは米国内や南米諸国、インド、フィリピンで根強い人気を誇り、8か国で第1位に輝いた。