最年長の大富豪ロックフェラーが遺した25の言葉、100年間に学んだ人生の教訓とは

デービッド・ロックフェラー・シニア (Slaven Vlasic / gettyimages)

人間は年を取るごとに知恵を得る──。3月20日に101歳で死去した米国の富豪、デービッド・ロックフェラー・シニアは100歳の誕生日を迎える前にフォーブスのインタビューに応え、人生において学んださまざまなことについて語った。自伝「ロックフェラー回顧録」に記されたものを含め、洞察力に優れた彼の25の言葉を紹介する。

1. 利益は事業にも人生にも重要 ─「利益」の魅力が雇用を創出し、富を生み出し、その他のいずれの社会的、経済的システムも成し得なかった方法で人々に力を与える。

2. 離婚と政治にはカネがかかる

3. 仕事を通じて作るのは金と友人

4. ボスは2人より1人がいい ─ 最高経営責任者を2人置く体制は機能しない。気まずい妥協の結果が方針に反映されるからだ。

5. 友人とビジネスを始めるのを迷うことはない ─ 一緒にビジネスをして最もうまくいくのは、相手との間に信頼関係と理解、忠誠心があるときだ。これらは、友人関係に欠かせないものでもある。

6. 資本主義は擁護すべき ─ 金を稼ぐことに罪悪感を持つべき人間などいない。

7. 資本主義に必要なのは政府と市場の協力 ─ 全ての問題を解決し、全ての病気を治すために政府と市場のどちらか一方だけに依存することは、現実的ではない。

8. オフィスの外に出ること ─ (チェース・マンハッタン)銀行の顧客に会うために私が訪れたのは50の州のうち42州。ビジネスのために誰かとした食事は約1万回(ニューヨークでの食事は除く)。取引先や顧客との会議は何千回にも上る。

9. できる限り遠くまで出かけること ─ 私が飛行機で移動した距離は、世界200周分。銀行で仕事をしていた35年間に、103か国を訪問した。

10. 腹立たしいことがあるなら、議員に手紙を書くこと ─ 誰でも議会や政府に自分の意見や懸念を伝えることができなければならない。

11. 名字が「扉を開く」こともある ─ 「ロックフェラー」の名が有利に働くこともある。私からの電話には、誰でも出てくれるようだ。

12. 反対に「閉じる」こともある ─ 一方で、人から疑われたり、皮肉を言われたりすることもある。自分の努力で何かを達成しても、「名前のおかげ」と言われることもある。
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編集 = 木内涼子

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