履歴書に書いたら恥ずかしい 「ダメ自己PR」6選

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これまでの所属先をトロフィーのように並べたてる人もいる。例えばこうだ。「アイビー・リーグ卒、アップル、グーグル、スナップにて勤務」

自分は名門大学に進学でき、有名企業で働いてきたと言いたいのだろう。だがこれを読んで分かるのは、これら企業が自社のニーズを満たす許容範囲内の人材としてあなたを認めたということだけだ。

こうしたトロフィーの数々は、本当にあなたが自分を語る上で一番大事なことなのだろうか? 採用側が知りたいのは、あなたがこれまで何をし、見て、達成したか、ということ。ケースに輝かしく並ぶトロフィーではなく、あなた自身のことが知りたいのだ。

自分を「一番の」「トップの」「唯一の」などと称するのも、素人的なPRなので避けたい。こうした人は、ただ単に「私は原価会計士で、職歴は以下の通りです」と紹介するだけの自信がない人だ。

よくある残念な自己PR法が、自分ができることを全て羅列して、遂行可能なタスクに基づいて自分を売り込む行為だ。あなたを語る上で重要なのは「できることリスト」ではないはず。

リンクトインの自己紹介欄には「広報、マーケティング、カスタマーサービス、IT、総務の経験あり」といった表現があふれているが、広報から総務までをこなせる人材を募集する会社はほぼない。

このようなPRは「自分が何をしたいのか分からないから、とりあえずできることを全部書いておくか。誰かが必要としているスキルが一つでも目に留まって、雇ってもらえればいいな!」と言っているようなものだが、そんな採用はありえない。求職時にすべきは、自分が仕事を通じてどんな課題を解決したいのかを事前に考え、自分がその職務にふさわしいことを示す自己PRを考えることだ。

ダメな自己PR最後の例は、自分を「ディスラプター(破壊者)」「カタリスト(促進剤)」または「変革推進者」と称すること。こうした陳腐な表現ではあなたについて何ひとつ役立つ情報を伝えられない。

それより「プロダクトマネジャーとして、開発プロセスを通じ、製品を納期や予算に合わせて送り出すための良いアイデアを育てることに情熱を注ぎました。2014~16年に〇〇社の製品開発部を率い、利益を生む製品を6つ市場に投入しました」といった経験談を書く方がよい。

自慢げに「シカゴ一の専門販売員」などと自称しない。できる仕事の羅列はしない。自分ならではの経験談を語り、人となりやどんな仕事をしてきたかを知ってもらう。考え方を変えるだけでいい。今すぐにでも実践してみよう!

編集=遠藤宗生

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