日本人のスマートフォン保有率は60%を超え、ビジネスパーソンはいつでもどこでも情報を得られるようになった。それに伴い、ポータルサイト、電子新聞、ニュースアプリなどニュースを発信するメディアも多様性を増している。さまざまな情報の取得・活用が考えられるなかで、ビジネスリーダーはどのようにそれを行っているのか。そこにはビジネスの成功につながる秘訣があるのではないか。リアルディアの前刀禎明代表取締役社長に話を聞いた。ネット黎明期にAOLでニュース配信に取り組んだ経験から、ネットニュースは登場とほぼ同時に情報源として活用し始めたという前刀氏。もちろん、ニュースアプリも登場するとすぐに利用を始めている。そんな彼の現在の情報収集術は、意外にもIT一辺倒ではなく、紙の新聞、電子新聞、ニュースアプリを併用して使うことだという。
媒体特性に応じて、いかに柔軟に情報を集めるか「紙の新聞は一覧性に優れており、全く知らなかったことを含めさまざまな情報を知ることができる。ニュースアプリは特定のキーワードを設定して情報を追うことができる。それぞれできることが異なるため、必要に応じて使い分けるのです」
確かに、紙の新聞はさまざまな情報をいっぺんに得ることができ、扱いの大きさでどのニュースが重要なのかが簡単に分かるが、自分が興味を持った情報を継続的に追う場合、手間がかかったり情報が不足したりするケースがある。一方で、ニュースアプリは、自分の興味がある情報を効率的に集めることができるが、情報が固定化してしまう可能性もある。情報の収集においては、媒体特性を考えてバランスよく活用する柔軟性こそが大切だという前刀氏の話は、実に得心がいくものだ。
情報は消化し、活用してこそはじめて価値がでる次に考えなければならないのが、情報をいかに利用するかだ。いろいろなニュースソースから効果的に情報を得たとしても、それをうまく活用できなければ意味がない。
「漠然と情報をインプットしても何も生まれない。とかく日本人は情報を集めすぎて、ただ溜め込んで終わりにしてしまう人が多い」
前刀氏はそう指摘して、情報を消化して活用するために、スマートフォンのメモアプリなどに読んだニュースのURLを張り、その下にニュースを読んだ感想を短く書き込む、という方法を勧めてくれた。
「感想はどんなに短くてもいいので、自分なりの意見を書くことが重要です。感想を書く、という行為は人に説明することに近いので理解が進みます。また、ニュースの内容をそのまま受け取るのではなく、そこに自分の意見を加えることで、情報が“使える知識”に変わります」
さらに、ニュースになっている内容が、その真偽を簡単に確かめられるようなものであれば、直接自分の目で確認することも大切だという。
「あのお店が大人気で行列が絶えない、といった紹介をテレビでされていた店に翌週行ってみると実際はガラガラだった、という経験が私にはあります。こうした経験があればネット上の真偽が分からない情報に簡単に振り回されなくなりますし、本質はどこにあるのか考えられるようになります」
前刀氏は、人が創造的な知性を得るために必要な能力として、物事をよく観察するための「観察力」、物事について自問自答し仮説を立てる「質問力」、考えたことを試す「実験力」、自分とは違った価値観や考え方の人と意見を交わし、自分の考えをブラッシュアップする「ネットワーク力」、得た情報を頭の中で結びつける「関連づける力」の5つを挙げる。そしてこれらの力を得る上で、「さまざまなメディアから情報を得て、それに自らの感想を付けることを繰り返すことは、大きく役立つ」と言う。
情報を素早く効率的に得ることができる「ニューススイート」前刀氏のメソッドを実践に移すとなると、ニュースアプリは必携のツールとなる。では、さまざまなニュースアプリが登場するなかで、何を選んだら良いのだろうか。
有効な選択肢のひとつになりそうなのが、ソニーが開発・運用するニュースアプリ「ニューススイート」だ。ニューススイートはインストール総数5,000万、月間700万人が利用し、70カ国で展開している。同社のXperiaスマートフォンにプリインストールされているなどAndroidスマートフォン全般で利用可能なほか、2017年1月からはiPhoneでも利用できるようになっている。
特徴は、ニュースアプリの従来からの強みである「特定のキーワード」を追う機能に加え、ニュースの一覧性も強化している点だ。ニューススイートが提携する大手新聞社、雑誌社、新興ネットメディアの情報を総合・社会・エンタメ・スポーツなどの切り口で最新のニュースを瞬時に一覧でき、「お気に入り」タブを利用すればトレンドのテーマや好きなスポーツチーム、有名人の名前、地域の天気情報などを自動で収集して読むことができる。操作も簡単で、動作も軽快だ。
Android版では、2016年11月よりソニー独自開発のAIを使った「For You」機能を搭載している。For Youは、ユーザーが興味のある情報を自動的に解析して推奨記事を表示する機能だ。もちろん、iPhone版も今後対応する予定だという。
前刀氏は「ニューススイート」をこう評している。
「『ニューススイート』は、個別のニュースがはっきり分かれている他のニュースアプリとは違い、写真が連続して面を構成している。そのため、縦横スワイプしながらニュースをチェックしていると脳が刺激され、いくつかのニュースの関連性が見えてくる。まさに関連づける力を養うことができるんです。単に情報を収集するだけにとどまらず、価値を見つけることができる可能性を秘めているなと。今後の進化が楽しみです」
ソニーは2017年3月7日(火)~2017年4月30日(日)の期間限定で、ヘッドセットでバーチャルリアリティが体感できるPlayStation®VRの当たるキャンペーンも展開中だ。
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前刀禎明(さきとう・よしあき)◎株式会社リアルディア代表取締役社長。ソニー、ベイン・アンド・カンパニー、ウォルト・ディズニー、AOLなどを経て、2004年にアップル米国本社マーケティング担当バイス・プレジデント(副社長)兼日本法人代表取締役に就任。スティーブ・ジョブズ氏に託された日本市場でアップルを復活させた。07年、株式会社リアルディアを設立し、現在は「物の見方を多様化し、発想を柔軟にする」ことを目的とした新しいタイプのスマートフォン向けアプリケーションを開発している。
▷リアルディアHP:
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