肉を一切使わない「インポッシブルバーガー」が全米展開へ

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肉を一切使用しないことで知られるインポッシブルバーガー(Impossible Burger)の運営元、インポッシブルフーズはサンフランシスコのベイエリアの3ヶ所の店舗でバーガーの販売を開始するとアナウンスした。

2011年にシリコンバレーで設立されたインポッシブルフーズはこれまで2億ドル近い資金を調達。出資元にはコースラベンチャーズやホライゾンズベンチャーズといった名門VCの名が並ぶほか、ビル・ゲイツも2015年に出資を行っている。

これまでインポッシブルバーガーはサンフランシスコのCockscomb やJardiniere等の米国の一部のレストラン限定で販売されてきたが、3月23日から下記の3店舗で食べられるようになる。

KronnerBurger:住所 4063 Piedmont Ave, Oakland
Public House(AT&T Park内):住所 24 Willie Mays Plaza, San Francisco
Vina Enoteca:住所 700 Welch Road, Palo Alto

今回の発表と同時にインポッシブルフーズはカリフォルニア州オークランドでの生産開始も発表。一ヶ月に少なくとも100万ポンド(約45万キログラム)分のミートを製造するという。これは400万食分のインポッシブルバーガーに相当する生産量だ。同社は最大で80名の従業員を今年採用し、生産量を現在の250倍にすると述べている。

これにより2017年は1000店のレストランでインポッシブルバーガーが楽しめるようになることも想定できる。今後はニューヨークやサンフランシスコだけでなく、テクノロジーの祭典のSXSWでおなじみのテキサス州にも上陸するかもしれない。

インポッシブルフードのCEOで共同創業者のPatrick O. Brownは声明で「美味しくて環境にやさしく、栄養豊富で誰でも求めやすい価格のバーガーを提供するのが我々の使命だ。食品分野で最も野心的なスタートアップ企業として、世界の食品をとりまく環境に変化をもたらしたい」と述べた。

インポッシブルバーガーは直訳すると「不可能なバーガー」ということになるが、果たして消費者らは彼らのチャレンジを受け入れるのか。今後の動きに大いに注目していきたい。

編集=上田裕資

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