ㅤ鎌倉市在住のフリーランスライター兼編集者


海外で仕事を続けるメリットは、さまざまなものを同時期に自分の目で確かめられること。インターネット上の捏造や歪められた情報ではないものを、いろいろな視点で見ることができます。違いを知る、価値を知ることが、クリエイティブには大切だと思う。それに日本を客観視するためには海外在住がいちばん手っ取り早い(笑)。

普段はとにかく考えることと、何も考えない状態を両方バランスよく行うように心がけています。あとは前提を疑う。一度考えたことがあり、結論を出したものでも、もう一度考えてみる。「自分や時代は常に変わる」ということを意識しています。

これからは情報や知識をひけらかすだけでは、勝負できない時代。「構造」は私にとって、構造計算をして建築が実現可能か検証する実務スキルだけでなく、物事を多面的に捉えるための手段なのです。

<金田泰裕のある1日>

7:00 起床
7:30 仕事開始 スカイブ&電話ミーティング(午前1回、午後2回)
13:00〜14:00 ランチ
19:00 仕事終了
19:30〜20:30食事
0:00 就寝


モレスキンの手帳
打ち合わせ内容、スケッチ、プロセスはこれ1冊で。移動が多く、複数の物件を同時にさばかなければいけないのでデジタル管理は必須ですが、自分の手で書くことも大事にしています。


伐採した木材
あるプロジェクトで、使用する構造材を伐採するところから関わりました。生きている木を伐採し、乾燥させて、自分が設計する建物を支える構造体になるわけで、木造で建築物をつくることの意味を再認識する機会に。


学生時代に影響を受けた書
ロラン・バルト著「表徴の帝国」は日本を客観視するための1冊。彼は渡仏を決めたきっかけのひとりです。中沢新一著「アースダイバー」は地図を見ずに東京を歩くためのユニークな書。


金田泰裕(かねだ・やすひろ)◎1984年、神奈川県生まれ。2007 年、芝浦工業大学建築工学科卒、構造設計事務所「ASA/ 鈴木啓」に入社。12年に渡仏し、Bollinger+Grohmann Parisに勤務。14年、同地での独立を経て、現在は香港在住。

構成=堀 香織、写真=yOU(河崎夕子)

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