スコットランド観光局「VR体験アプリ」で旅行客にアピール

Syda Productions / shutterstock.com

スコットランドへの旅行を検討している人に朗報だ。エジンバラ城や、新石器時代の遺跡であるスカラ・ブレイなど、スコットランドの観光名所をVRで体験できるアプリ「ScotlandVR」がリリースされた。

このアプリのメリットの一つは、子供が親と一緒に家族旅行の計画を立てられることだ。使い方は簡単で、地図上に表示される名所をタップすると、その場所の景色を360度見渡したり、バーチャルな3D画像を楽しむことができる。グーグルのダンボール製 VR ヘッド セット「Cardboard」を用い子供たちが興味を持った場所を訪問先に加えれば、思いがけない旅行体験が得られるかもしれない。

ScotlandVRは、スコットランドの観光局、大学、テクノロジー企業がタッグを組んで開発された。スコットランド観光局は昨年、観光客を誘致する取組みである「VisitScotland」の一環で、インタラクティブな観光アプリを開発するコンペを開催した。

優勝したのは、エディンバラ・ネピア大学のチームで、David Benyon教授とOli Mival博士が考案したコンセプトをもとに、地元の開発会社Whitespace社がアプリを制作した。現在、ScotlandVRには観光名所が26ヶ所登録されており、今後順次追加していくという。

「世界中の人々がアプリを通じてスコットランドの魅力を疑似体験し、観光客の増加につながることを期待している」とフィオナ・ヒスロップ文化・観光対外関係大臣は述べている。

「VRは単なる流行りの技術ではなく、旅行のあり方を変革する可能性を秘めています。アプリユーザーは、これまでにないインタラクティブな方法で観光名所を下見し、訪問先を決めることができます」とVisitScotlandの責任者、Malcolm Rougheadは話す。ScotlandVRは、Google PlayとApp Storeからダウンロード可能だ。

編集=上田裕資

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事