ビジネス

2017.03.13

台湾の「空港送迎専門」ライドシェア企業 日本進出も計画中

Olena Yakobchuk / shutterstock.com

朝7時の国際便に乗るには空港に5時には着いていたいものだが、この時間に空港に向かう手段は数十ドルもかかるタクシーしかない場合も多い。公共の交通機関が使えない深夜の便に乗る場合も状況は同じだ。

そのニーズを狙ったのが台北を拠点にサービスを始めたスタートアップ企業のAirPoPoだ。車でおよそ1時間かかる台湾桃園国際空港から台北までを結ぶライドシェアサービスで、タクシーなら最低30ドルはかかるが、相乗りさせることで片道1人12ドルに抑えた。

現在のAirPoPoの利用者は1日約200人。2018年末までには日本やシンガポール、韓国、タイでサービスを開始し、その後さらに他の国にも進出したいとCEOのYen Tsengは語る。

同社の売りはモバイルアプリの便利さで、顧客はピックアップの時間をリストから選択可能。ドライバーは予約時間から5分以上遅れることがないとTsengは言う。また、状況に応じ最適なピックアップルートをはじき出すシステムも採用している。31歳のTsengは、テクノロジーに精通し、数々の旅行を経験してこのビジネスを立ち上げた。

Tsengによると、AirPoPoはまだ赤字で、上海のエンジェル投資家からの出資と自己資金で運営しているという。彼は貸し切りの観光タクシーサービスのDingTaxiも運営している。約3年前に始めたDingTaxiは23か国に2000人のドライバーを配置。顧客のニーズに合わせSUVやミニバスを手配している。

DingTaxiを通じ旅行者と接するうちに「空港までの交通手段を必要としている人が多いことに気付いた」とTsengは述べている。

編集=上田裕資

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