高賃金で経験も積める、米若者に好条件の仕事トップ15

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職が見つかるというのは、若者にとって、解放されたと感ると同時に、認められたと自らを肯定できる瞬間だ。その仕事が平均よりも高賃金で内容も面白く、キャリアアップにつながるような経験を積むことができるならはなおさらだ。

求人求職サイトのキャリアビルダーは、アメリカの19~24歳の若者に人気があり、賃金も良い仕事について報告書を発表している。

報告書の作成にあたっては同社は、毎月サイトに投稿される600~800万件の求人広告のリアルタイムのデータや、米商務省、労働省、全米教育統計センターなどから入手したデータを使用。傘下のEMSIが計算・分析を行い、結果を発表した。

若い労働者に好まれる仕事のリストには、近年の若者の嗜好を反映したさまざまな職種が含まれる。「いずれの職種にも、健全な割合の若者がその職種で働いている」と、キャリアビルダーの人事担当主任であるローズマリー・ハフナーは言う。

「ウェブ開発や映画や動画の編集者、撮影技師などの仕事には、技術的な基礎知識が必要とされる。こうした職種は、テクノロジーに囲まれて育った若者の興味分野にマッチしやすい。また、コーチやスカウト、理学療法助手などの職種は、仕事で毎日体を動かすため、若い労働者の方が魅力を感じやすい」

「情熱や興味の対象が何であれ、キャリアの道は必ずある。大変なのは、自分に合ったキャリアを見つけることだ」

19~24歳の若者にとって、給与面で最も魅力的とされる仕事は映画・動画の編集者だ。キャリアビルダーによれば、この職種は過去5年間で18%増加ており、現在の時給は平均38.89ドル(約4424円)だ。アメリカでこの仕事に就いている人のうち13%が、19~24歳となっている。

ウェブ開発者の賃金も高く、時給は平均34.09ドル(約3878円)。この職種は過去5年間で19%増加しており、アメリカのウェブ開発者のうち8%が24歳未満だ。

キャリアビルダーは、若者の「天職探し」を支援するイニシアチブを立ち上げており、今回の報告書はそれに伴って発表されたものである。同社は若い労働者を対象に、どのような仕事が適しているのか情報を提供し、キャリアの可能性を広げることを目指している。

以下に、同報告書にリストアップされた「若者が魅力的に感じる仕事」を平均時給が高い順でトップ15を紹介する。金額はそれぞれの平均時給、割合はその仕事の増加率(2013〜2017年)を示している。

1.映画・動画の編集者/38.89ドル、18%
2.ウェブ開発者/34.09ドル、19%
3.広報活動のスペシャリスト/31.66ドル、7%
4.音響技師/29.87ドル、8%
5.犯罪科学の技術者/29.04ドル、12%
6.テレビ・映画・動画の撮影技師/27.85ドル、7%
7.理学療法助手/26.59ドル、13%、
8.成人向け基礎・中等教育および読み書きの講師/25.90ドル、5%
9.環境科学・保護の技術者(保健学を含む)/22.28ドル、7%
10.外科専門技術者/22.17ドル、7%
11.社会科学分野の研究助手/21.96ドル、5%
12.生物学技術者/21.77ドル、5%
13.自動車関連の技術者・整備士/19.65ドル、7%
14.コーチ・スカウト/19.50ドル、7%
15.家庭用娯楽機器の設置・修理技師/19.12ドル、7%

編集=森 美歩

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