ウォールストリートジャーナル主催のカンファレンスでゴーラーが明かしたその質問とは、「これまでの仕事のキャリアで最高の一日をあげるとしたら、どんな日でしたか」というものだ。この質問でほとんどの人が自分のキャリアにおけるハイライトを熱く語り出す。
話が進むにつれ、フェイスブックが求める人材やポジションに、その人物がいかにフィットするかが見えてくる。話を聞いているうちに適任ではないと分かるケースもある。
また、採用した人物が会社に長く貢献してくれるかは非常に気になる点だが、それを知るためには「好きな仕事に自分のどのくらいの時間を注ぐか?」という質問が良いらしい。70%以上という答えが返って来ればいいサインだが、それ以下の場合は何らかの問題があるとゴーラーは言う。
今回のカンファレンスの参加者らは、自社の人材管理について「完璧からはほど遠い」と自覚しているようだ。アンケート調査では人材管理面で自分にAの評価を付けた人は12%しか居なかった。
クレイナー・パーキンスのJuliet de Baubignyは「若い人材は10年間同じ職にとどまる確率がかなり低い。在籍中の貢献度を上げる方法を見出すことが重要だ。雇用主が価値観を明確にし、それに合致する人材を選ぶことも大切だ」と述べている。