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世界37カ国、700万人が愛読する経済誌の日本版

キラ・ラディンスキー(29)は現在、セールスプレディクト社の共同創業者。除隊後、専門技術を民間セクターに持ち込んだ。

近年、シリコンバレーを凌ぐ勢いでスタートアップを輩出しているイスラエル。政治的な緊張を抱え、限られた資源しかもたない同国では、軍が起業家の揺りかごだ。軍で身に付けられるスキルとはー。ベールに包まれた機関について関係者が語った。
【前編はこちら】


人の生死が生み出すモチベーション

キラ・ラディンスキー(29、写真1枚目)は数カ月にわたる最初の軍事教練を終えると、8200部隊の中でもさらに極秘のグループである81部隊に配属された。人員数はおそらく、8200部隊の兵士の5分の1程度。このグループが力を注ぐのは、戦闘部隊の兵士に最新鋭のテクノロジーを供給することだ。

ラディンスキーは当時の仲間のことを、こう振りかえる。

「とにかく優秀でした。私と同様に15歳で大学教育を受け始めた人々で、3つの学位を同時に取得した者もいました」

81部隊の生みだすソリューションにはイスラエル国民の命がかかっていて、そのことが彼女たちのなかに金銭には代えられないモチベーションを生んだ。

「人の生死がかかった課題です。解決する以外に道はないーそう理解した瞬間に、私たちの行動のすべてが大きな意味を持ち始めます。あとはアドレナリンの力でやるだけです」

24〜48時間シフトの「特務作戦」に就いたこともある。共に戦った仲間は家族のような存在になっていった。

現在、彼女は「セールスプレディクト」社を共同創業し、顧客定着率の予想データを提供している。会社に加わった8200部隊出身者たちはいまも、アドレナリンに突き動かされ、“家族”のように仕事に当たっている。彼女は軍務についていた日々のことを次のように回想する。

「任務が失敗しても犯人探しをすることなどなく、チーム全員で責めを受けました。勝利は全員の勝利、敗北は全員の敗北。チームで世界と対峙していたのです」

「勝つか死ぬかですよ」と、ラディンスキーは言う。

「リスクをとることを怖いとは思いません。以前は、もっとずっと大きなリスクを負っていたのですから」

文=リチャード・べアール、翻訳=町田 敦夫、写真=ジャメル・トッピン

 

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