フェイスブック、投稿の「リアクション」を広告利用の可能性

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フェイスブックは2016年2月、投稿に対し絵文字や顔文字で反応できる「リアクション」機能を追加したが、最近になってリアクションがニュースフィードに与える影響を明らかにした。フェイスブックはニュースフィードの並び順を決める際に、通常のいいね!よりも絵文字のリアクションのほうを重要視している。

フェイスブックはMashableの取材に「ユーザーがリアクションボタンを押す場合、その投稿は単純にいいね!が残された投稿よりも重要度が高いことが分かった。今後のアップデートでこの結果を反映していく」と述べた。

フェイスブックのリアクションはモバイルやデスクトップ上でいいね!ボタンの上にマウスを置いた際に表示され、超いいね!(Love)やうけるね(Haha)、すごいね(Wow)、悲しいね(Sad)、ひどいね(Angry)等の感情表現が可能だ。

しかし、フェイスブックは全てのリアクションを均等に評価するという。つまり超いいね!を押したコンテンツのほうがうけるねよりも多く表示されるようにはならない。ただし、超いいね!は全てのリアクションの中で最も人気が高く、全リアクションの半分以上が超いいね!なのだという。

また、広告配信にあたってのリアクションの評価も同様な方針になるという。つまり、超いいね!のほうがいいね!よりも広告価値が高いということにはならない。しかし、リアクションの支持の高まりが今後のフェイスブックの広告配信に影響を与える可能性はある。

広告主がユーザーの感情表現に基づき、ターゲティングを行ったり、どういうタイプのコンテンツが好まれるかを認識できるようになることも予想されるのだ。フェイスブックがリアクションを広告配信に活かすことは十分想定可能だ。

フェイスブックの担当者は昨年のフォーブスの取材に「多くのユーザーから、投稿に共感を示したいが、適切な方法が見当たらないという声を聞いていた」と述べた。調査企業AdWeekのデータによると、フェイスブックのリアクションは立ち上げから1年で累計3000億回利用されたという。

また、昨年のクリスマスにはこれまで最もリアクションが使用された日になったという。リアクションが最も使われている国は、次のような順位になっている。

1. メキシコ
2. チリ
3. スリナム
4. ギリシャ
5. パラグアイ
6. コスタリカ
7. ベリーズ
8. アメリカ
9. ブラジル
10. ウルグアイ

編集=上田裕資

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