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2017.03.05 08:00

韓国の注目スタートアップ5社 フィンテックや旅行関係企業も

Daengpanya Atakorn / Shutterstock, Inc.

Daengpanya Atakorn / Shutterstock, Inc.

2016年は韓国のスタートアップ企業にとって厳しい年になりそうだった。しかし、化粧品関連のMemeboxや食品デリバリーWoowa Brothersなどの企業は新規で出資を獲得し、存在感を見せつけた。この記事では急成長中の韓国のスタートアップを紹介する。

1. Viva Republica(フィンテック)
フィンテック分野で急成長を果たしたのがViva Republicaだ。同社は2015年2月にモバイル決済アプリ「Toss」をリリース。2016年11月には総取引額が20億ドル(約2265億円)に到達。現状で毎月の取引額は3億3000万ドル~4億2300万ドル(約374億円~479億円)に伸びている。

2016年には265億ウォン(約26億円)の出資を受けた同社は、今後Tossを通じたローンや海外送金、寄付などの新しいサービスを展開する計画という。

2. レジンエンターテインメント(コンテンツ)
レジンエンターテインメントは2013年、韓国で有料オンラインコミック「レジンコミックス」を始動。売上は2015年に318億ウォン(約31億円)にまで伸びた。2016年には会員数が800万人を超え、韓国のIMMから500億ウォン(約49億円)の出資も獲得。現在は日本やアメリカ向けのサービスにも力を入れている。

3. スポカ(マーケティング)
飲食店にポイントサービスを提供する企業。店舗のタブレットで顧客情報を登録すると「ドドポイント」が貯まる仕組み。顧客はアプリのインストールや登録手続きなしにポイントを貯めて特典や割引を受けられる。韓国では1万店舗が導入しており、1200万人のユーザーがいる。2015年には日本にも進出。2016年12月には韓国のライバル企業Tmon Plusを買収した。

4. Withinnovation(旅行)
2016年に韓国で最も投資を集めたスタートアップの1つがWithinnovationだ。予約可能な宿泊施設は約3万件で、昨年は総額1400億ウォン(約137億円)の取り扱い額を記録した。無料の予約アプリYeogieottae(“ここはどう?”の意味)の月間アクティブユーザー数は185万人で、20代の若者の利用が多い。2017年はVR要素を取り入れ、より総合的な体験ができるサービスを目指すという。

5. Dot(ソーシャル)
ニッチな市場に大きなインパクトを与えようとしているのがDotだ。SK Telecomのスタートアップ育成プログラム出身の同社は、視覚障碍者向けの点字スマートウォッチを開発し。2017年の発売を予定している。同社のスマートウォッチDot Watchは、290ドルでまずロンドンで発売される予定。

また、発展途上国向けにタブレットのDot Padと教育デバイスDot Miniを開発中。まだプロダクトを送り出していない企業ながら、企業価値は2100万ドル(約24億円)とされている。

編集=上田裕資

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