ファストフードの「チキン」 鶏肉含有率50%も? 各社は揃って反論

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「100%」の意味

私たちは、外食店のメニューで提供されるチキンが本当に100%チキンだと判断することができるだろうか? 小売店で販売される袋詰めなどの食品は、米食品医薬品局(FDA)の基準に従い、栄養成分表示を行うことが義務付けられている。だが、外食店のメニューにはそうした規則は適用されておらず、判断することは難しい。

一方、レストランの広告を信用することはできるだろうか?訴えられる危険を冒してまで、「この厚紙は本物の鶏肉です」などあまりにも人を惑わすような表現を用いる企業はない。それでも、マーケティングにおける表現にはかなりの自由裁量が認められている。

例えば、「100%のチキンで作られている」は、私たちの口に入るものの100%がチキンであることを意味していない。本物のチキンが少なくともある程度は含まれている製品だということだ(チキンスープやチキンソーセージ、チキンフレーバーのクラッカーなど)。これらはいずれも、元々は「100%のチキン」だったものから作られている。

同様に「本物のチキンから作られた」という表現は、その食品にはいずれかの時点において何らかの形で、何かチキンから作られたものが使われているということを意味する。

「全てチキン」という言葉は、さらに漠然としている。私たちは、「全てビーフ」のホットドッグが、単純に牛肉だけでできているわけではないことを知っている。さらに、「全て天然」もあまりにも曖昧だ。石油も石炭も、ウランも全て、チキンやその他の材料と同様に、天然の素材だ。

編集 = 木内涼子

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