判明した各社のチキンの「鶏肉含有率」は、次のとおりだった。
・マクドナルド「カントリーチキン」─ 84.9%
・ウェンディーズ「グリルドチキン・サンドウィッチ」 ─ 88.5%
・A&W「チキングリル・デラックス」 ─ 89.4%
・ティムホートンズ「チポトレチキン・グリルドラップ」 ─ 86.5%
・サブウェイ「オーブンローステッド・チキン・サンドイッチ」 ─ 53.6% 「スイートオニオン・チキンテリヤキ」 ─ 42.8%
本物のチキンに混ざっている「もう一つの」チキンは何なのだろうか? DNA鑑定を行ったカナダ・トレント大学の研究所によると、大半は「大豆」だという。
ただし、実際に混ぜられているのは大豆だけではない。番組によると、これら5社のメニューには、蜂蜜からオニオンパウダー、業務用食材まで、合計50種類の材料が使われている。1商品当たりでは、平均16種類が使用されていた。
科学誌に掲載されたわけではないため、結果がどれほど正確なのかは不明だ。また、かさを増すために、あるいは味を強くするためなどとして、つなぎになる安価な食材や「代用肉」が使われることは、従来から行われている。
結果は「誤り」
5社はいずれも、番組が行った試験結果に反発している。例えば、マクドナルドは発表した声明で、「当社のグリルドチキン・サンドイッチは100%、味付けをした鶏の胸肉を使用…」と説明している。
サブウェイもまた、「大豆タンパクの含有量は1%またはそれ以下」だと主張。同社の広報担当者は消費者向け情報を提供する「コンシューマー・アフェアーズ」に送ったメールの中で、「(サブウェイに対する)同番組の批判は全くの誤りで、誤解を招くものだ。当社が使用するチキンは100%鶏の白身の肉であり、調味料を使い、漬け込んだものだ。調理済みの最終製品の状態で、各店舗に配送している…報道の内容は誤っており、訂正する必要がある」と反論した。