ビジネス

2017.03.02 17:00

ボックス共同創業者が明かす「仲間でつくった会社を世界的企業にするまで」


ボックスCEOのアーロン・レヴィは「ビジネスで大切なのはアイデアよりも『実行力』と語る。ここで、彼が仲間たちと構想を形にした経緯を見ていこう。

アイデア
4人は高校時代、レヴィ家のジャグジーにつかりつつ、ビジネスについてのアイデアを出し合った。その後、別々の大学に通いながらも、アイデア交換を続けた結果、「オンラインストレージ・サービス」をレヴィとスミスで始めることに。

資金調達
クワイザーとゴッズを勧誘し、叔父の車庫の中で開発作業を本格化。レヴィとスミスはそれぞれ、南カリフォルニア大学とデューク大学を中退し、ボックス経営に集中することに。IT起業家で投資家のマーク・キューバンから初期投資を受ける。

サービス
06年、ユーザー数の伸び悩みに直面し、当時としてはまだ新しい「フリーミアム・モデル(基本的な機能を無料で提供し、特別な機能に課金する)」を導入。その後、競合の多い消費者向けから起業向けに移行。15年にIPO(新規株公開)を果たした。


2015年1月に米ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場したボックス。ゴッズ(左端)、スミス(左から2人目)、レヴィ(左から3人目)、クワイザー(右端)の姿が見える。現在はアメリカではP&GやGE、ディズニー、日本でも資生堂やセブン - イレブンなどの顧客を抱えている。レヴィは、「(法人サービスに転向した頃からの顧客である)P&Gやディズニーと共同開発できたことが、サービスの価値を高める上で大きかった」と振り返る。

ボックス(Box)◎2005年創業のアメリカのオンラインストレージ企業。法人向けファイル共有・管理・コラボレーションツールをクラウド上で提供する。高い操作性と堅牢なセキュリティが人気。約6万社、4,100万人のユーザーが利用中。

文=フォーブス ジャパン編集部

この記事は 「Forbes JAPAN No.32 2017年3月号(2017/01/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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