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I'm a London-based writer covering travel, food and culture.

Photo by Dan Kitwood / gettyimages

ロンドン・ファッションウィーク(2月17~21日)も終わり、時間ができた筆者は老舗テーラー(仕立て屋)が並ぶロンドン・サビルロウ通りにある、キャサリン・サージェント・ビスポーク(Kathryn Sargent Bespoke)を訪れた。

「ビスポーク(オーダーメイド)」という言葉はサビルロウで生まれ、今では人の手で裁断・縫製が行われたスーツのことを意味する。タキシードもまた、1865年にこの地のテーラー、ヘンリー・プールが発明したものだ。彼が1806年にサビルロウ通り15番に創業した店は、今も同地で営業を続けている。

キャサリン・サージェントは、サビルロウで初めて自分のテーラーをオープンした女性店主だ。サビルロウにある1771年創業のテーラーショップ、ギーブス&ホークス(Gieves & Hawkes)で15年働いた後、彼女は女性初のヘッドカッターとなった。20年にわたり技術と知識、経験を蓄積し、2012年に独立。2014年にメイフェアのブルックストリートにアトリエをオープンし、2016年春、サビルロウにブティックを開いた。

サージェントは、顧客がサビルロウのテーラーに期待し得る訓練を積み、ずっとサビルロウのテーラーコミュニティーの一員だった。それでも男性社会であるこの地で女性が店を開くのは簡単なことではなかったはずだ。

しかしサージェントの顧客の30%が女性であるように、サビルロウはもはやおしゃれな男性だけのものではない。サージェントの顧客にはイギリスや海外の王室メンバーや舞台・映画俳優、政治家や実業家がいる。彼女は最初の相談から仕上げの段階までを通して、一人ひとりのライフスタイルや要望に合わせて作業を進めていく。

彼女はスーツがどのようにして作られるのか、その全てのプロセスを店内に展示している。そして顧客が最初の相談に訪れると、どのような機会、目的で着るものなのかを念頭に置きながらスタイルや生地についての助言を行い、最初の採寸を行う。

「ビスポークのいいところは、着る人が自分だけのスタイルを自由に作ることができるところだ」と彼女は説明する。一般に2回か3回のフィッティングを行い、完璧なスタイルとフィット感が実現されるように微調整が行われる。

最初の相談から仕上がりまで、ビスポークのプロセスには約4か月かかる。価格はツーピースのスーツで4220ポンド(約60万円)から、スポーツコートやブレザーなら2970ポンド(約42万円)からだ。ビスポークのスーツに投資しようかと考えている人へのアドバイスとしては、流行のスタイルを避けることだとサージェントは言う。「ビスポークは長く着られるものにするべきだ」

サージェントの評判は海外にも広まり、3月には米ワシントンやニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコでテーラーの個人セッションを行う。また6月半ばにもこれらの都市を再び訪れ、さらなるテーラリングの提供を行うという。

編集=森美歩

 

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